トップ 事例を探す 静岡県 【事例】静岡県浜松市の部活動地域展開 ─「はまクル」ブランドで推進する大都市型移行モデル
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【事例】静岡県浜松市の部活動地域展開 ─「はまクル」ブランドで推進する大都市型移行モデル

公開:2026.04.03 更新:2026.05.17
この記事でわかること

・統一愛称「はまクル」を付与した市認定地域クラブ制度で、49校・約3万人規模の移行を令和8年9月に一斉開始する計画
・令和8年4月開設の指導者人材バンクで市全体の指導者確保を一元管理し、大都市特有の人材不足課題に対応
・移行体制未整備のクラブには部活動指導員による学校部活動の継続を認める段階移行を明示し、現場の混乱を防止

自治体名 静岡県浜松市
人口規模 約77.9万人(2024年時点)
中学校数 49校(市立中学校)
運営形態 地域団体・保護者組織主体(市認定地域クラブ「はまクル」方式・複合型)
対象競技 原則として関係学校に設置されている部活動種目(各クラブが設定)
保護者負担額 調査時点で未公表(ガイドライン策定中)

取り組みの概要

浜松市は令和4年(2022年)12月のスポーツ庁・文化庁ガイドラインを受け、「休日の部活動の地域移行に向けた取組方針」を策定しました。市立49校・約3万人規模の大都市として独自の愛称「はまクル(浜松+地域club)」を制定し、令和8年(2026年)9月から休日の部活動を地域クラブへ移行する計画を公表しています。令和8年4月から指導者人材バンク登録・クラブ認定申請を開始し、体制が整わない場合は「部活動指導員による学校部活動」を経由する柔軟な段階移行も想定しています。

特徴的な取り組み

  • 「はまクル」ブランドの確立: 市が認定する地域クラブに統一愛称「はまクル」を付与し、市民への認知度向上と地域一体感の醸成を図っています。ブランド化によって保護者・生徒・地域住民がクラブを識別しやすくする工夫です。
  • 地域クラブ活動協議会による一元管理: 市が設置する協議会を通じて、クラブ認定・指導者確保・施設確保を一元的にコーディネートする体制を整えています。
  • 学校枠を超えた参加の仕組み: 居住地の学校にかかわらず生徒が希望のクラブに参加できる仕組みを整備する予定で、選択肢の多様化を目指しています。

課題と解決策

課題 解決策
49校・大都市規模での指導者確保が困難 令和8年4月から「指導者人材バンク」を開設し、市内全体で指導者を一括登録・マッチングする仕組みを構築。
移行体制が整わないクラブの扱い 部活動指導員を活用した「学校部活動」を当面継続するなど、段階移行を明示することで現場の混乱を防ぐ方針。

成果・効果

令和8年9月開始予定のため、2026年4月時点では実績データはありません。令和5年度に実施した保護者・生徒・教員へのアンケート調査結果をもとにガイドライン(案)を公表済みであり、国の令和4年度地域運動部活動推進事業にも採択されるなど、先行的な実証知見が蓄積されています。

出典

→ 原文: 浜松市「休日の部活動の地域展開」

→ 参考: 浜松市「中学校部活動」

監修・執筆:部活動地域展開ナビ
部活動の地域移行・総合型地域スポーツクラブの設立支援を専門とするメディア。全国の自治体・スポーツ協会・学校関係者を対象に、制度設計から運営実務まで実践的な情報を発信。文部科学省・スポーツ庁の公式資料および自治体の一次情報をもとに記事を作成しています。

💡 部活動地域展開ナビの視点:ここがポイント

浜松市は人口約77.9万人・市立中学校49校という大都市規模で、令和8年(2026年)9月からの休日部活動地域移行を目指している。この取り組みでは、市が認定するすべての地域クラブに統一愛称「はまクル(浜松+地域club)」を付与し、保護者・生徒・地域住民がクラブを識別しやすくするとともに、市全体の一体感を醸成する方針をとっている。クラブに固有の愛称を設けた事例としては、同県内の藤枝市(「FJC」ブランド)や兵庫県の加古川市(「かこ☆くら」)がある。浜松市はさらに、市設置の地域クラブ活動協議会がクラブ認定・指導者確保・施設確保を一元コーディネートする体制を整えており、居住地の学校にかかわらず生徒が希望クラブへ参加できる仕組みも整備する予定だ。

📋 他地域が導入する際の想定ハードルと解決策

浜松市が直面する最大の課題は、49校規模の大都市全体で指導者を安定的に確保することだ。この取り組みでは、令和8年4月から「指導者人材バンク」を開設し、市内全体の指導者を一括登録・マッチングする仕組みで対応している。また、移行体制が整わないクラブについては部活動指導員を活用した「学校部活動」を当面継続する段階移行を明示し、現場の混乱を防ぐ方針を打ち出している。同規模の大都市では静岡市川崎市横浜市なども指導者確保と段階移行の両立という共通課題に取り組んでいる。浜松市は令和5年度に保護者・生徒・教員へのアンケートを実施してガイドライン(案)を公表するとともに、国の令和4年度地域運動部活動推進事業にも採択されており、先行的な実証知見の蓄積が進んでいる。

📊 ガバナンスと持続可能性の評価

浜松市の取り組みで注目されるのは、「はまクル」ブランドの統一と協議会による一元管理を組み合わせた大都市型モデルを、令和8年9月という具体的な期限に向けて段階的に構築している点だ。令和8年4月からの人材バンク開設・クラブ認定申請という準備工程を公表していることは、同規模の中核市・政令市が移行計画を策定する際の参考になる。一方、保護者負担額や各クラブの具体的な運営内容は調査時点で未公表であり、令和8年9月以降の実績データの公開が今後の検証を左右する。

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