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【事例】神奈川県川崎市の部活動地域展開 ─ コーディネーター配置の重要性を実証・合同講習会200円モデル

公開:2026.04.28 更新:2026.05.17
この記事でわかること

・コーディネーターが関係者全員をつなぐ役割を果たし、推進体制の中核に位置づけられている
・合同講習会の参加費約200円という低負担設定で、生徒・保護者の満足度が高い結果が得られた
・受託団体を通じた「派遣型」モデルで地域指導者の学校派遣を検証し、指導者のやりがいが確認された

自治体名 神奈川県川崎市
人口規模 約155万人(2024年時点)
中学校数 公立中学校 約90校
運営形態 受託団体(スポーツ団体等)と教育委員会の連携、コーディネーター配置型
対象競技 陸上競技、バドミントン、バスケットボール、剣道、卓球(実証研究対象種目)
保護者負担額 合同講習会参加費 約200円(実証研究段階)

取り組みの概要

神奈川県川崎市は政令指定都市として、独自の「かわさき部活動ガイドライン」を策定し、部活動の地域移行に向けた実証研究を推進してきました。川崎市教育委員会が責任主体となり、受託団体との連携のもと、陸上競技・バドミントン・バスケットボール・剣道・卓球の5種目を対象に地域クラブ活動への移行実証研究を実施しました。生徒・保護者・指導者へのアンケートや教員の業務量調査を経て、持続可能な部活動改革の在り方を模索しています。

特徴的な取り組み

  • かわさき部活動ガイドライン: 生徒・保護者・教育関係者へのサーベイと専門家意見を踏まえて策定した独自ガイドライン。部活動の望ましい在り方と地域移行に向けた方向性を示している。
  • コーディネーターの重要性確認: 実証研究から「教育委員会・受託団体・学校・顧問・保護者・生徒をつなぐコーディネーターの役割が非常に重要」という知見を得た。コーディネーターを要とした推進体制の整備を進めている。
  • 合同講習会の開催: 陸上競技・バドミントン・バスケットボールで複数校から生徒を集めた合同講習会を実施。参加費200円程度という低負担設定で、生徒・保護者の満足度が高い結果が得られた。
  • 地域指導者の派遣: 受託団体を通じて地域指導者を学校に派遣する「派遣型」モデルを採用。専門性の高い指導者を確保しながら学校施設を活用する形式を検証した。

課題と解決策

課題 解決策
政令市規模での多様なニーズへの対応 約90校・多種目への対応には受託団体の多様な確保が必要。スポーツ協会・民間事業者と連携した段階的な拡充を検討中。
コーディネーターの確保・育成 実証研究でコーディネーターの重要性が明確化。専門コーディネーターの育成・配置を推進体制の中核に位置づける方針を策定。
参加費と持続可能な財源確保 合同講習会では200円という低コスト設定を検証。受益者負担と公費補助のバランスについて継続検討中。

成果・効果

実証研究の結果、派遣された地域指導者がやりがいを持って部活動指導に当たれることが確認されました。また、参加費200円程度の合同講習会では生徒・保護者の満足度が高く、大都市における低負担の地域クラブ活動の可能性が示されました。コーディネーターが関係者間の調整役として有効に機能することも実証され、川崎市モデルにおけるコーディネーター配置の重要性が確認されました。

出典

→ 原文: 川崎市立学校の部活動に係る方針について|川崎市教育委員会

→ 参考: 川崎市部活動地域移行 実践研究の成果(川崎市教育委員会)

監修・執筆:部活動地域展開ナビ
部活動の地域移行・総合型地域スポーツクラブの設立支援を専門とするメディア。全国の自治体・スポーツ協会・学校関係者を対象に、制度設計から運営実務まで実践的な情報を発信。文部科学省・スポーツ庁の公式資料および自治体の一次情報をもとに記事を作成しています。

💡 部活動地域展開ナビの視点:ここがポイント

川崎市は政令指定都市として独自の「かわさき部活動ガイドライン」を策定し、川崎市教育委員会が責任主体となって部活動地域移行の実証研究を推進してきた。受託団体との連携のもと、陸上競技・バドミントン・バスケットボール・剣道・卓球の5種目を対象に地域クラブ活動への移行実証研究を実施した。受託団体を通じた地域指導者の学校派遣という「派遣型」モデルを検証しながら、生徒・保護者・指導者へのアンケートや教員の業務量調査を経て、持続可能な改革の在り方を模索している。

📋 他地域が導入する際の想定ハードルと解決策

実証研究から得られた最も重要な知見は、教育委員会・受託団体・学校・顧問・保護者・生徒をつなぐコーディネーターの役割の重要性である。川崎市はこの知見を受け、コーディネーターを推進体制の中核に位置づける方針を策定した。また、複数校の生徒を集めた合同講習会では参加費約200円という低負担設定を採用し、生徒・保護者の満足度が高い結果が得られた。派遣された地域指導者がやりがいを持って部活動指導に当たれることも確認され、大都市での持続可能な地域クラブ活動の可能性が示された。

📊 ガバナンスと持続可能性の評価

人口約155万人・公立中学校約90校という規模での地域移行には、受託団体の多様な確保が課題となっている。参加費約200円の合同講習会は低コスト運営の可能性を示す一方、公費補助と受益者負担のバランスについての継続検討が必要とされている。川崎市の実証データは、同規模の政令市として取り組む横浜市名古屋市にとっても参考となる。

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