トップ 事例を探す 富山県 【事例】富山県高岡市の部活動地域展開 ─ 16種目年間活動予定を公開・スポーツ協会連携で令和8年度改革実行へ
全種目 👥 10~30万人 🏫 中規模校(150〜300人) 📍 富山県

【事例】富山県高岡市の部活動地域展開 ─ 16種目年間活動予定を公開・スポーツ協会連携で令和8年度改革実行へ

公開:2026.05.12 更新:2026.05.19
この記事でわかること

・R5〜R7推進期間とR8〜改革期間の2段階ロードマップを明示
・教育委員会と高岡市スポーツ協会の二者運営で事務と現場を分担
・参加費800円〜12,000円を実施回数とセットで一覧公開し透明性を確保

自治体名 富山県高岡市
人口規模 約16万人(2024年時点)
中学校数 市立中学校11校
運営形態 市区町村運営型+公益財団法人高岡市スポーツ協会連携
対象競技 運動16種目(陸上・軟式野球・ソフトボール・ソフトテニス・卓球・バドミントン・バレーボール・バスケットボール・ハンドボール・サッカー・相撲・柔道・剣道・体操新体操・弓道・水泳)+文化(吹奏楽・ギターマンドリン・バトントワリング)
保護者負担額 年800円〜12,000円(種目ごとに設定)

取り組みの概要

高岡市は令和5年度から「地域移行推進期間(R5〜R7)」、令和8年度からは「地域展開改革期間(R8〜R11以降)」と2段階の改革ロードマップを設定し、休日の部活動を地域クラブへ段階的に移行する取組を進めています。運営は高岡市教育委員会と公益財団法人高岡市スポーツ協会の連携で行い、令和7年度時点で16種目の活動予定一覧を公式公開しています。平日は学校部活動を継続、休日は地域クラブで競技団体の指導者による専門的指導を受ける「平日学校・休日地域」の二層構造を採用しています。

特徴的な取り組み

  • 種目別の活動予定一覧公開: 競技名/参加費/実施回数/実施日/主な会場/その他の6列で全16種目を一覧化し、令和7年1月時点の最新版を市公式PDFで公開。保護者・生徒が比較検討できる透明性の高い情報設計
  • 受益者負担の種目別最適化: 一律料金ではなく種目特性に合わせた料金設定(ソフトボール800円〜ハンドボール・相撲・体操12,000円)。学年別料金(柔道は1・2年4,000円/3年2,000円、剣道は1・2年3,000円/3年1,500円)で3年生の進路移行も配慮
  • R8地域展開改革期間への明確なフェーズ移行: R5〜R7を「地域移行推進期間」、R8〜を「地域展開改革期間」と区別し、推進から本格運用への切り替えタイミングを保護者にも明示

課題と解決策

課題 解決策
運営主体の確保(教育委員会だけでは事務量を捌けない) 公益財団法人高岡市スポーツ協会と連携した二者運営体制で、行政の事務統括+スポーツ協会の現場運営という分担を明確化
種目間の運営コスト差を保護者にどう説明するか 参加費・実施回数を併記した一覧表を公開し、800円〜12,000円のレンジを「年間実施回数で割れば妥当」と理解できる形式に整理
3年生の進路移行期の負担 柔道・剣道など長期種目で1・2年と3年の料金差を設定。引退時期との整合性を確保
水泳・文化系の受け皿 水泳は既存の地域スイミングクラブを活用、吹奏楽・ギターマンドリン・バトントワリングは別途実施で柔軟対応

成果・効果

令和7年度時点で16種目の運動・3種目の文化活動(吹奏楽・ギターマンドリン・バトントワリング)の活動予定が確定し、計19の活動メニューが地域クラブとして稼働予定です。会場は市内中学校(戸出・志貴野・南星・高岡西部・戸出・高陵・芳野・伏木)・コミュニティセンター・武道館・高校(高岡向陵高校)・専用競技場(城光寺陸上競技場)と多様な施設を活用しており、特定校に依存しない分散型の運営基盤が整っています。

出典

→ 原文: 高岡市地域クラブ(地域部活動)(高岡市公式)

→ 原文: 休日の部活動の地域展開について(高岡市教育委員会・高岡市スポーツ協会)

→ 原文: 令和7年度 高岡市地域クラブ 活動予定一覧(高岡市公式)

監修・執筆:部活動地域展開ナビ
部活動の地域移行・総合型地域スポーツクラブの設立支援を専門とするメディア。全国の自治体・スポーツ協会・学校関係者を対象に、制度設計から運営実務まで実践的な情報を発信。文部科学省・スポーツ庁の公式資料および自治体の一次情報をもとに記事を作成しています。

💡 部活動地域展開ナビの視点:ここがポイント

高岡市は令和5年度から令和7年度を「地域移行推進期間」、令和8年度から令和11年度以降を「地域展開改革期間」と位置づけ、休日の部活動を地域クラブへ段階的に移す2段階のロードマップを採用しています。市教育委員会と公益財団法人高岡市スポーツ協会が連携し、行政の事務統括と現場運営を分担する二者運営体制で進めている点が特徴です。平日は学校部活動を継続し、休日は競技団体の指導者による専門的指導を地域クラブで受ける「平日学校・休日地域」の二層構造を採用しており、令和7年度時点で運動16種目と文化3種目の計19メニューが稼働予定として整っています。

📋 他地域が導入する際の想定ハードルと解決策

参加費は種目特性に応じて細かく設定され、ソフトボールの800円からハンドボール・相撲・体操の12,000円まで12倍以上の幅があります。実施回数と紐づければ1回あたりの単価で妥当な範囲に収まり、用具・施設・指導者報酬といったコスト構造を反映した料金設計となっています。柔道や剣道では1・2年生と3年生で料金を分け、引退時期がずれる学年への負担を抑え進路移行期の継続性に配慮している点も実務的です。会場は市内中学校に加え、コミュニティセンター・武道館・富山県立高校・専用競技場まで広く活用し、特定校に依存しない分散型の運営基盤を整えています。

📊 ガバナンスと持続可能性の評価

年間活動予定一覧をPDFで一元公開している点は、同じ富山県内で実証を進める富山県射水市と並ぶ情報設計の到達点といえます。競技名・参加費・実施回数・実施日・会場・備考の6列フォーマットは、保護者が年間予算を即座に把握できる透明性を備えており、他自治体が水平展開しやすい雛形になっています。

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