【事例】山口県防府市の部活動地域展開 ─ 42クラブ全市横断・公認指導者制度3補助で文化芸術も含めた地域クラブ網を構築
この記事でわかること
・市内全域中学生を募集対象とする42クラブを稼働させ、所属校に縛られない選択肢を整備
・移動費・指導者資格・大会参加の3補助で生徒と指導者の双方を経済的に支援
・NPO・地域指導者・教職員兼職兼業のミックスで種目特性に応じた運営を実現
| 自治体名 | 山口県防府市 |
|---|---|
| 人口規模 | 約11.4万人(2024年時点) |
| 中学校数 | 市立中学校7校 |
| 運営形態 | 市区町村運営型(学校教育課内「地域クラブ管理事務局」設置)+NPO法人・地域指導者・教職員兼職兼業の混合 |
| 対象競技 | スポーツ27クラブ(剣道・柔道・軟式野球・サッカー・フットサル・ソフトボール・バレー・バドミントン・バスケ・ソフトテニス・卓球・陸上・タグラグビー・ドッジボール)+文化芸術15クラブ(吹奏楽・美術・科学・華道・家庭科・文学) |
| 保護者負担額 | 月額1,000〜6,000円が中心(種目別)/入会金1,000〜6,000円別途 |
取り組みの概要
防府市は「地域の子どもたちは、学校を含めた地域で育てる」を理念に掲げ、学校教育課内に「地域クラブ管理事務局」を設置して市全体の地域クラブ活動を統括しています。令和8年2月時点でスポーツ27クラブ・文化芸術15クラブ、計42の地域クラブが稼働しており、全クラブが「市内全域中学生」を募集対象とすることで、特定校に縛られない選択肢を全生徒に提供しています。令和7年2月には全中学校で地域移行説明会を実施、令和7年度も部活動改革推進協議会を継続して合意形成を進めています。
特徴的な取り組み
- 全市横断型の42クラブ網: 「市内全域中学生」を全クラブの基本募集範囲とすることで、所属校に関係なく希望種目を選べる構造。タグラグビー・ドッジボール・デジタルクリエイター・図書館クラブなど、従来の学校部活動にない種目も整備
- 防府市公認指導者制度+3つの補助金: ①地域クラブ活動への移動経費補助、②公認指導者資格取得経費補助、③競技会等参加補助の三本立てで、指導者の質確保と生徒の経済負担軽減を同時実現
- 多様な運営主体のミックス: NPO法人「総合型スポーツクラブ防府」(バレー2・バドミントン1の計3クラブ運営)/地域指導者単独運営/教職員兼職兼業/地域指導者+教職員のハイブリッドの4パターンを併用し、種目特性に応じて選択
課題と解決策
| 課題 | 解決策 |
|---|---|
| 小規模校での種目数確保が困難 | 全クラブを「市内全域募集」にすることで、所属校に種目がなくても希望種目に参加可能な構造を整備 |
| 指導者の質保証 | 「防府市公認指導者制度」を設け、資格取得経費を市が補助。地域指導者の専門性を担保 |
| 生徒の移動負担 | 「地域クラブ活動への移動経費補助金」で経済的支援。クラブが拠点中学校を持つ仕組みと併用 |
| 大会参加機会の確保 | 「競技会等参加経費補助金」で遠征費を一部支援。NPO・スポーツ団体に登録した正規クラブとしての参加を可能に |
| 文化系部活動の受け皿 | 美術4・吹奏楽3・科学2・華道3・家庭科2・文学1の計15クラブを文化芸術系として独立整備 |
成果・効果
令和8年2月現在で稼働中の地域クラブは42(スポーツ27+文化芸術15)に達し、令和8年4月から新規稼働するクラブも複数控えています(フットサルF.C.Tiempo・バスケLiberty Raiders右田・陸上潮アスレティック・タグラグビーPIONERO・ドッジボールH.D.Cなど)。スポーツ・文化の両分野で従来の学校部活動を上回るバリエーションを地域クラブとして提供することで、生徒の選択肢が拡大しています。
出典
→ 原文: 防府市地域クラブ活動(防府市公式)
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