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【事例】静岡県浜松市の部活動地域展開 ─ 「はまクル」認定制度と人材バンクで政令市の段階的移行を推進

📅 公開:2026.04.05 🔄 更新:2026.04.10

自治体名 静岡県浜松市
人口規模 約78.5万人(2024年時点)
中学校数 49校(市立中学校)
運営形態 市認定の地域クラブ活動団体(「はまクル」認定制度)による運営。令和7年度は7モデル団体で実証中
対象競技 運動部・文化部全般(モデル事業段階のため実施種目は参加団体により異なる)
保護者負担額 調査時点で未公表(受益者負担を基本方針とする旨は市が公表)

取り組みの概要

静岡県浜松市は人口約78.5万人を擁する政令指定都市であり、市立中学校49校という大規模な学校数を抱えることから、他の中小規模自治体とは異なる段階的アプローチで部活動の地域移行を進めています。市は2025年度(令和7年度)に7つのモデル団体を選定して実証事業を実施し、その成果・課題を検証した上で2026年9月(令和8年9月)の本格実施を目指しています。受け皿となる地域クラブを「はまクル」(浜松市地域クラブ活動)として認定する制度を整備するとともに、指導者と団体をマッチングする「指導者人材バンク」を立ち上げ、49校分の移行に必要な指導人材・受け皿の確保を計画的に進めています。

特徴的な取り組み

  • 「はまクル」認定制度による質保証: 市が一定の基準(指導者の資格・安全管理体制・保険加入等)を設けてクラブを「はまクル」として認定することで、保護者が安心して子どもを預けられる品質基準を担保しています。認定クラブの一覧は市公式の特設サイトで公開され、保護者・生徒が選択できる仕組みを整えています。
  • 指導者人材バンクによるマッチング支援: スポーツ・文化両分野の指導経験者を登録するデジタル人材バンクを構築し、受け皿団体が必要とする指導者を効率的に探せる環境を整備しました。大規模な政令市においては指導者の絶対数確保が特に重要な課題となるため、登録・マッチングのDX化を重視しています。
  • 大規模自治体向けの段階的実証アプローチ: 49校すべてを一斉移行するリスクを避け、令和7年度は7モデル団体に絞って実証を行い、課題抽出・制度改善を経てから令和8年9月に本格展開するという二段階方式を採用しています。人口78万人規模の政令市が慎重に合意形成を積み重ねるモデルとして、他の大都市にとっても参考になる事例です。

課題と解決策

課題 解決策
49校分の指導者・受け皿を一度に確保することが困難 段階的実証(令和7年度は7モデル団体)→令和8年9月本格実施という二段階移行方式で計画的に受け皿を拡充
地域クラブへの参加費(保護者負担)をどう設定するかの合意形成が難しい 受益者負担の方針を早期に公表しつつ、モデル事業の実績を踏まえて具体的な金額を決定する方針を継続中
多数の地域クラブが乱立した場合の品質のばらつき・保護者不安 市が「はまクル」認定制度を設け、指導体制・安全管理・保険加入などを審査することで一定の品質を保証

成果・効果

令和7年度(2025年度)は7つのモデル団体での実証が進行中であり、本格実施前の段階のため広範な定量的成果データは未公表です。一方、「はまクル」特設サイトの整備や指導者人材バンクの立ち上げなど、令和8年9月の本格実施に向けたインフラ構築は着実に進んでいます。政令市としては全国的にも先進的な取り組みとして位置づけられており、他の大規模自治体が浜松市の制度設計を参照するケースも見られます。本格実施後の成果については、令和8年度以降の公式報告が期待されます。

出典

→ 原文: 休日の部活動の地域展開 | 浜松市公式ホームページ

→ 参考: 令和7年度 実証事業について | 浜松市「休日の部活動の地域展開」特設サイト