トップ 事例を探す 兵庫県 【事例】兵庫県西宮市の部活動地域展開 ─ 「プレみや」阪神タイガース・ヴィッセル神戸と連携した大都市型移行モデル
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【事例】兵庫県西宮市の部活動地域展開 ─ 「プレみや」阪神タイガース・ヴィッセル神戸と連携した大都市型移行モデル

公開:2026.04.29 更新:2026.05.17
この記事でわかること

・「プレみや」ブランドによる一体感の醸成が、人口約48万人規模の大都市での移行合意形成を支えている。
・プロ・大学生・ボランティアの三層構造が特定の指導者への依存を避け、持続可能な指導体制を生み出す。
・校区を超えた活動選択とダンス・料理などの新種目追加が、都市部の少子化による部員確保難に直接応える。

自治体名 兵庫県西宮市
人口規模 約487,000人(令和5年時点)
中学校数 23校(市立中学校)
運営形態 「プレみや(PLAY NISHINOMIYA)」ブランドによる地域クラブ活動(民間・プロスポーツ連携型)
対象競技 全運動部・文化部に加え、ダンス・料理など新種目も追加予定
保護者負担額 不明(調査時点で未公表)

取り組みの概要

兵庫県西宮市は、「プレみや(PLAY NISHINOMIYA)」という独自ブランドのもとで部活動の地域展開を推進しています。阪神タイガース・ヴィッセル神戸などのプロスポーツクラブとの連携協定を締結し、大学生コーチの活用・ボランティアバンク制度(見守りサポーター登録)など多彩な指導者確保の仕組みを整備しています。令和8年(2026年)8月末に休日部活動を終了し、9月からプレみやへの移行を予定。中学校施設を活用した先行実施も行い、校区の枠を越えた自由な活動選択を実現します。

特徴的な取り組み

  • プロスポーツクラブとの連携協定: 阪神タイガース・ヴィッセル神戸など複数のプロスポーツ・スポーツ団体との連携協定を締結。プロのノウハウや指導者ネットワークを活用した高水準の地域クラブ活動を実現しています。
  • 「プレみや」独自ブランドによる一体感の醸成: 「PLAY NISHINOMIYA」を略した「プレみや」という愛称を設定し、市全体で一体的な地域クラブ活動をブランド化。市広報での積極的な周知活動で保護者・生徒への浸透を図っています。
  • 大学生コーチの活用とボランティアバンク: 大学生コーチを指導者として積極採用し、若い指導者が活躍できる環境を整備。また「見守りサポーター」として登録するボランティアバンク制度を設け、保護者地域住民が安全管理に参加できる仕組みを作っています。
  • 新種目の追加と校区超え選択の自由化: 学校部活にはないダンス・料理なども新たに実施予定。生徒が校区の枠を越えて自分に合った活動を主体的に選べる環境を整え、活動の多様性を大幅に拡充します。

課題と解決策

課題 解決策
人口約48万人規模の大都市での全市一体的な移行の難しさ 「プレみや」ブランドによる一体感の醸成と段階的な先行実施で移行への合意形成を丁寧に積み上げる
指導者の大量確保と多様な種目対応 プロスポーツ連携・大学生コーチ活用・ボランティアバンクの三本柱で指導者確保の多層的な仕組みを構築
現役中学生(既存部活動参加者)への配慮 現在の中学1〜3年生は「中学3年生の夏まで部活動に所属継続可能」な移行期間を設定し、急激な変化を防ぐ

成果・効果

令和8年(2026年)9月の本格開始に向け、阪神タイガース・ヴィッセル神戸をはじめとする複数のプロスポーツ団体との連携協定が整備されています。中学校施設を活用した先行実施も行われており、校区を超えた活動選択やダンス・料理など学校部活では提供できなかった新種目の追加も計画済みです。市政ニュース(令和7年1月25日号)で「プレみや」として大きく特集され、市民への周知も本格化しています。地域移行推進協議会の開催を通じて、各競技団体・学校・保護者の合意形成が継続して進んでいます。

出典

→ 原文: 西宮市「部活動の地域展開」公式ページ

監修・執筆:部活動地域展開ナビ
部活動の地域移行・総合型地域スポーツクラブの設立支援を専門とするメディア。全国の自治体・スポーツ協会・学校関係者を対象に、制度設計から運営実務まで実践的な情報を発信。文部科学省・スポーツ庁の公式資料および自治体の一次情報をもとに記事を作成しています。

💡 部活動地域展開ナビの視点:ここがポイント

西宮市の地域移行で最も注目されるのは、「プレみや(PLAY NISHINOMIYA)」という独自ブランドを軸にした合意形成の手法だ。人口約48万人規模の大都市で23校の市立中学校を対象に全市一体の移行を進めるにあたり、西宮市は単に制度を整備するだけでなく、移行そのものを「新しいスポーツ文化の創造」として市民に提示した。市政ニュース(令和7年1月25日号)での特集掲載や地域移行推進協議会の開催を通じて、各競技団体・学校・保護者への丁寧な周知と合意形成が重ねられている。令和8年(2026年)8月末に休日部活動を終了し、9月からプレみやへの本格移行を予定するにあたり、現在の中学1〜3年生には「中学3年生の夏まで部活動所属を継続可能」な移行期間を設けて急激な変化を防ぐ配慮がなされている。

📋 他地域が導入する際の想定ハードルと解決策

指導者確保において、この取り組みではプロスポーツ連携・大学生コーチ・ボランティアバンクの三層構造を採用している。阪神タイガースやヴィッセル神戸との連携協定により、プロのノウハウと指導者ネットワークを活用した高水準の活動環境を整える一方、大学生コーチを積極採用することで若い指導者の活躍の場を創出している。「見守りサポーター」として登録するボランティアバンク制度は、保護者や地域住民が安全管理に参加できる仕組みであり、特定の指導者への依存を避ける持続可能な体制づくりを意図している。校区を超えた活動選択の自由化と、ダンス・料理など学校部活では提供できなかった新種目の追加も、少子化が進む都市部の中学校で部員確保が困難になるという問題への根本的な対応として位置づけられている。

📊 ガバナンスと持続可能性の評価

同じ兵庫県内では、尼崎市神戸市でも地域移行が進められており、大都市型の移行モデルとして複数の事例が蓄積されつつある。プロスポーツクラブが存在する都市では、西宮市のようにクラブのブランド力を移行への求心力として活用するアプローチが機能しやすい。加古川市のように地域団体と連携する形でも、独自ブランディングと多層的な指導者確保を組み合わせた移行設計は可能であることが各地の事例から示されている。

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