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【事例】長野県上田市の部活動地域展開 ─ 「うえJOY」ブランドと補助金・マニュアル整備で令和8年度本格移行

公開:2026.04.29 更新:2026.04.29
この記事でわかること

・長野県上田市の地域移行で直面した課題と解決策
・「うえJOY」ブランドと補助金・マニュアル整備による制度的インフラ先行整備の設計
・他の自治体が参考にすべき「認定クラブ制度×補助金×マニュアル」の三位一体モデル

自治体名 長野県上田市
人口規模 約155,000人(令和5年時点)
中学校数 複数校(市立中学校が対象)
運営形態 市教育委員会認定クラブ制(「うえJOY」ブランドで統一)
対象競技 スポーツ・文化芸術活動全般(認定クラブが種目設定)
保護者負担額 不明(調査時点で未公表)

取り組みの概要

長野県上田市は令和5年度に「上田市地域クラブ活動推進協議会」を設置し、改革推進期間(令和5〜7年度)に環境整備を進めてきました。令和8年度から「うえJOY」という愛称のもとで本格的な地域クラブ活動への移行を開始しています。既存の学校部活動や地域団体が市教育委員会に登録申請することで認定クラブとなる仕組みで、地域の多様な人材との豊かな交流を通じた新しい価値の創出を目指しています。「上田市地域クラブ創設等支援補助金」による財政支援と、安全管理・ハラスメント防止の2つのマニュアル整備が特徴です。

特徴的な取り組み

  • 「うえJOY」ブランドによる一体的な地域クラブ活動の推進: 市全体の地域クラブ活動に「うえJOY」という統一愛称を設定。地域クラブへの親しみやすさと認知度を高め、市民全体で支える文化を醸成しています。令和8年5月下旬・7月上旬に順次クラブ情報を公開し、段階的に普及を図っています。
  • 補助金制度による新規クラブ設立の後押し: 「上田市地域クラブ創設等支援補助金」を創設し、認定された地域クラブが申請できる財政支援を整備。クラブ設立時の初期費用を軽減することで、地域団体・スポーツ協会・民間事業者が新たなクラブを設立しやすい環境を作っています。
  • 安全管理・ハラスメント防止マニュアルの策定: 「安全管理マニュアル」と「ハラスメント防止マニュアル」を策定し、全認定クラブが遵守する基準を明文化。参加する生徒の安心・安全を制度的に確保しています。
  • 登録認定制度による質の担保: 市教育委員会への登録申請・認定プロセスを設けることで、活動の質と安全性を行政が担保する仕組みを整備。収支予算書の提出も義務付け、クラブの財務透明性も確保しています。

課題と解決策

課題 解決策
人口減少下での学校部活動の維持困難と種目縮小 学校の枠を超えた地域クラブ活動への移行で、複数学校の生徒が合同で活動できる体制を整備
地域クラブ設立時の初期費用負担 「上田市地域クラブ創設等支援補助金」で新規設立クラブを財政的に後押し
地域指導者の安全管理・ハラスメント対応の不安 2つの専用マニュアルを策定・配布し、指導者が安心して活動できる基準を明文化

成果・効果

令和5年度の推進協議会設置以来、3年間の準備期間を経て令和8年度から「うえJOY」として本格始動しました。安全管理マニュアル・ハラスメント防止マニュアルの策定により、地域指導者が活動しやすい制度的環境が整備されています。補助金制度を活用した新規クラブ設立の動きが令和7年度の認定作業で進んでおり、令和8年5月・7月に順次クラブ情報が公表される予定です。「地域の多様な人材との豊かな交流を通じた新しい価値の創出」という基本目標のもと、スポーツのみならず文化芸術活動も含めた幅広い地域クラブ活動体制の構築が期待されています。

出典

→ 原文: 上田市教育委員会「中学校部活動の地域展開」公式ページ

💡 部活動地域展開ナビの視点:ここがポイント

上田市の取り組みの特徴は、「制度的インフラの先行整備」という設計思想です。補助金・安全管理マニュアル・ハラスメント防止マニュアル・登録認定制度の4点セットを整備してから本格移行に臨むアプローチは、「走りながら考える」型の移行で生じがちなトラブルをあらかじめ防ぐ合理的な設計です。地域クラブ活動の質を行政が担保する認定制度は、保護者が「どんなクラブかわからない」と感じる不安を軽減する上で効果的です。

「うえJOY」という愛称の設定も単なる名付けではありません。市全体の地域クラブ活動に統一ブランドを設けることで、異なる運営主体が運営する複数のクラブが「同じ上田市の地域クラブ活動」として認識され、保護者・生徒が安心して選択できる環境が生まれます。補助金による設立支援と認定制度による質の担保という「アメとムチ」の組み合わせは、地域クラブ活動の量的拡大と質的担保を同時に実現する制度設計として、他自治体が参考にすべきモデルです。

📋 他地域が導入する際の想定ハードルと解決策

補助金制度の設計で最も注意が必要なのは、「初年度だけで廃止になる補助金」への不信感です。上田市の補助金制度が複数年継続されるかどうかが、地域団体の新規クラブ設立意欲に直接影響します。補助金の継続性・段階的縮小スケジュールを制度設計段階から明示することで、地域団体が中長期的な計画を立てやすくなります。マニュアルについては、上田市が策定した安全管理・ハラスメント防止の2マニュアルを参考に、県や広域ブロック単位でテンプレートを共有することで、各自治体のマニュアル作成コストを大幅に削減できます。

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