【事例】山口県周南市の部活動地域展開 ─ スポーツ・文化2サポートセンターを令和7年4月設置、令和8年度から学校部活動廃止へ
・スポーツ・文化芸術を別機関が担う分野別サポートセンター体制
・令和8年度からの学校部活動廃止を明確に設定した完全移行の期限
・専用HP「みんなの地域クラブ」による地域クラブ情報の一元集約
| 自治体名 | 山口県周南市 |
|---|---|
| 人口規模 | 約13.6万人(2020年国勢調査) |
| 中学校数 | 不明(市内全中学校が対象) |
| 運営形態 | 周南スポーツ活動サポートセンター(周南市スポーツ協会が運営)・周南かるちゃあサポートセンター(周南市文化振興財団が運営)が各地域クラブ登録・調整を担う。令和7年4月設置。 |
| 対象競技 | スポーツ系(陸上・野球・バレーボール・剣道・合気道・卓球・フットボール・空手等)、文化芸術系(吹奏楽・合唱・習字・珠算・絵画等)の多種目 |
| 保護者負担額 | 調査時点で未公表(クラブごとに異なる) |
取り組みの概要
山口県周南市では、令和5年度までの13年間で中学生が約650人減少し、スポーツ系部活動が20部廃部となるなど、学校部活動を取り巻く環境が急速に悪化していました。約半数の学校でスポーツ系部活動が3種目以下となる状況を受け、市は令和5(2023)年10月に「周南市地域クラブに係る方針」を策定しました。令和7(2025)年4月には、周南市スポーツ協会が運営する「周南スポーツ活動サポートセンター」と、周南市文化振興財団が運営する「周南かるちゃあサポートセンター」を設置し、地域クラブの登録・調整・支援を担う体制を整備しました。令和8(2026)年度から学校部活動を廃止し、地域クラブへ完全移行する方針を掲げており(3年生については最後の大会・発表会まで学校部活動を継続可能)、地域全体で生徒の活動機会を確保する取組が進んでいます。
特徴的な取り組み
- スポーツ・文化の2サポートセンター設置: 令和7年4月に、スポーツ系は「周南スポーツ活動サポートセンター」(周南市スポーツ協会が運営)、文化芸術系は「周南かるちゃあサポートセンター」(周南市文化振興財団が運営)を設置。専門機関がそれぞれの分野の地域クラブを支援・調整するという分野別サポート体制を構築しています。
- 専用HP「周南市みんなの地域クラブ」の運営: 地域クラブ情報を集約した専用サイト(shunansupport.com)を設置し、生徒・保護者が対象競技や所在地域で地域クラブを検索できる仕組みを整備しました。
- 「周南市文化・スポーツ活動推進協議会」による継続的な協議: 地域クラブ活動の推進に向け、定期的に会議を開催(令和7年3月時点で第10回を実施)。地域クラブ一覧の整備や制度設計の課題について、関係者が継続的に協議を行っています。
- 令和8年度からの学校部活動廃止・完全移行: 「令和8年度からの地域クラブへの完全移行」を明確に打ち出し、3年生が最後の大会・発表会まで学校部活動を続けられる配慮をしつつ、段階的な移行を実施しています。
課題と解決策
| 課題 | 解決策 |
|---|---|
| 13年間で約650人の生徒減少によりスポーツ系部活動が20部廃部、約半数の学校で3種目以下 | 令和5年10月「周南市地域クラブに係る方針」を策定し、学校単位を超えた地域クラブへの移行を推進 |
| スポーツ系と文化芸術系で調整の仕方・連携先が異なる | スポーツ系は周南市スポーツ協会、文化芸術系は周南市文化振興財団という専門機関を分野別のサポートセンターとして設置 |
| 生徒・保護者が地域クラブを見つけにくい | 専用HP「周南市みんなの地域クラブ」を設置し、登録クラブを検索できる情報基盤を整備 |
| 3年生が移行期に不利益を受ける可能性 | 3年生については最後の大会・発表会まで学校部活動での活動を継続可能とする措置を設ける |
成果・効果
令和7年4月に2つのサポートセンターが設置され、スポーツ系・文化芸術系それぞれの地域クラブ登録が進んでいます。陸上・バレーボール・剣道・合気道・野球・卓球・フットボール・空手などのスポーツ系クラブ、吹奏楽・合唱・習字・珠算・絵画などの文化芸術系クラブが登録を開始し、令和8年度からの本格移行に向けた準備が着々と進んでいます。「周南市文化・スポーツ活動推進協議会」も令和7年3月時点で第10回の開催に至り、関係者間の継続的な協議体制が確立しています。
出典
CONSULTING / 専門家に相談
受け皿団体の組織整備・経営について
専門家に相談しませんか?
設立手続きの進め方・行政との調整・資金計画など、
総合型地域スポーツクラブ特化のコンサルティングをご提供しています。