トップ 事例を探す 熊本県 【事例】熊本県玉名市の部活動地域展開 ─ NPO法人いだてん玉名SCに業務委託・「玉名モデル」17部から26部へ段階拡大
全種目 👥 5~10万人 🏫 中規模校(150〜300人) 📍 熊本県

【事例】熊本県玉名市の部活動地域展開 ─ NPO法人いだてん玉名SCに業務委託・「玉名モデル」17部から26部へ段階拡大

公開:2026.05.18 更新:2026.05.19
この記事でわかること

・NPO法人いだてん玉名SCへの一括業務委託で運営を担保
・令和6年度17部→令和7年度26部の段階拡大カーブを実現
・6中学校横断の合同チーム編成で単独校の部員確保難を解消

自治体名 熊本県玉名市
人口規模 約6.4万人(2025年時点)
中学校数 玉名中・岱明中・有明中・玉陵中・玉南中・天水中の6校が対象
運営形態 市教育委員会からNPO法人へ業務委託(総合型地域スポーツクラブ運営型)
対象競技 男女バレーボール、男女バスケットボール、サッカー、バドミントン、陸上長距離など多種目
保護者負担額 1回300円(会員)/500〜600円(非会員)程度を基本にした実費徴収型

取り組みの概要

玉名市は、市教育委員会とNPO法人いだてん玉名SC(玉名市の総合型地域スポーツクラブ)が連携し、休日の中学校部活動を「地域部活動」として段階的に移行させる「玉名モデル」を進めています。令和6年度(2024年度)は17の地域部活動を開設し、令和7年度(2025年度)はこれを26部活動まで拡大。改革推進期間(令和5〜7年度)の最終年度にあたる令和7年度は、休日の全学校部活動を地域部活動へ移行することを目指す節目の年として位置付けられています。市内6中学校(玉名・岱明・有明・玉陵・玉南・天水)を横断する形で地域部活動が組成されており、生徒は学校の枠を越えて参加できます。

特徴的な取り組み

  • NPO法人いだてん玉名SCへの一括業務委託: 玉名市教育委員会がNPO法人いだてん玉名SCに地域部活動の運営を業務委託し、種目別の運営チームが各地域部活動を担当する構造を構築。
  • 「平日=学校部活動/休日=地域部活動」の二層モデル: 即座の完全廃止ではなく、休日活動を地域部活動として段階的に切り出すことで、学校現場・保護者・指導者の負担を分散しながら移行を進める方式を採用。
  • 17部→26部への段階拡大: 令和6年度17部活動から令和7年度26部活動へと量的拡大を実現。種目ごとに学校横断でチームを組成し、生徒は校区を越えて活動に参加できる。
  • 校区横断の合同チーム編成: 男子バスケットボール「有明Nexus」のように天水・玉陵・玉南・有明の4中学校合同のチームを組成するなど、単独校での部員確保が難しい競技を地域でまとめる仕組みを実装。
  • 多種目スポーツクラブの強みを活用: いだてん玉名SCはもともとパルクール・トランポリン・ボルダリング・ランニング・マット運動など15種目以上を提供する総合型クラブで、その指導者ネットワークを地域部活動の運営に活用。

課題と解決策

課題 解決策
少子化で単独校での部員確保が困難な種目がある 校区を越えた合同チーム(有明Nexus等)を地域部活動として組成
急激な学校部活動廃止は教員・保護者の合意形成が難しい 平日=学校/休日=地域の二層モデルで段階的に移行
運営の継続性・指導の質を担保する必要がある 市内総合型クラブ「いだてん玉名SC」に一括業務委託し、運営ノウハウと指導者ネットワークを活用
17部活動から拡大する際の運営体制整備 種目別運営チームを設置し、令和7年度は26部活動まで段階拡大

成果・効果

「玉名モデル」の段階拡大により、令和6年度の17部活動から令和7年度には26部活動へと地域部活動の規模が約1.5倍に拡大しました。市内6中学校をまたぐ合同チーム編成によって、単独校では成立しにくい種目でも参加機会が確保され、自校にない種目を選べる多様性も生まれています。NPO法人いだてん玉名SCがハブ機能を担うことで、市教委は政策・予算面に集中し、運営はNPOが担う役割分担が機能しており、改革推進期間の最終年度に向けて休日部活動の全面地域移行が射程に入っています。

出典

→ 原文1: 部活動の地域移行(玉名市公式サイト)

→ 原文2: 中学校「学校部活動」から「地域部活動」へ(玉名市公式サイト)

→ 原文3: 玉名市「地域部活動」の入部を募集しています(玉名市公式サイト)

監修・執筆:部活動地域展開ナビ
部活動の地域移行・総合型地域スポーツクラブの設立支援を専門とするメディア。全国の自治体・スポーツ協会・学校関係者を対象に、制度設計から運営実務まで実践的な情報を発信。文部科学省・スポーツ庁の公式資料および自治体の一次情報をもとに記事を作成しています。

💡 部活動地域展開ナビの視点:ここがポイント

熊本県玉名市は、市教育委員会とNPO法人いだてん玉名SCが連携し、休日の中学校部活動を「地域部活動」として段階的に移行させる「玉名モデル」を進めています。令和6年度は17の地域部活動を開設し、令和7年度には26部活動まで拡大しました。改革推進期間(令和5〜7年度)の最終年度である令和7年度は、休日の全学校部活動を地域部活動へ移行することを目指す節目の年として位置付けられています。市内6中学校(玉名・岱明・有明・玉陵・玉南・天水)を横断する形で地域部活動が組成され、生徒は学校の枠を越えて参加できる仕組みが整っています。

📋 他地域が導入する際の想定ハードルと解決策

玉名モデルの特徴は、市教委が運営をNPO法人いだてん玉名SCに一括業務委託し、種目別の運営チームが各地域部活動を担当する構造にあります。いだてん玉名SCはもともとパルクール・トランポリン・ボルダリングなど15種目以上を提供してきた総合型クラブで、その指導者ネットワークが種目ごとの運営チームを並行立ち上げる土台になりました。男子バスケットボール「有明Nexus」のように天水・玉陵・玉南・有明の4中学校合同チームを組成するなど、単独校での部員確保が難しい競技を地域でまとめる仕組みも実装されています。同じ熊本県内では大津町でも体育協会型の運営が進んでいます。

📊 ガバナンスと持続可能性の評価

玉名市は「平日=学校/休日=地域」という二層モデルで移行期の緊張を下げ、改革推進期間(令和5〜7年度)の3年計画で段階的に進めています。令和7年度に休日の全学校部活動を地域部活動へ移行することを掲げているため、令和8年度以降は平日への拡大が次の論点となります。隣接する玉東町和水町南関町でも独自の取組が並行して進んでおり、広域連携に発展させる余地があります。

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