【事例】熊本県和水町の部活動地域展開 ─ 保護者「見守りスタッフ」制度で地域総がかりの安全体制
この記事でわかること
・5人の地域指導者を約30人の見守りスタッフが補完し、複数体制での安全管理を実現
・スポーツ協会・PTA・教員ら多様な関係者による検討委員会で合意形成し段階的に移行
・見守りスタッフは義務化ではなく協力依頼とし、専門知識不問で参加できる役割として設計
| 自治体名 | 熊本県和水町 |
|---|---|
| 人口規模 | 約9,000人(令和6年度時点) |
| 中学校数 | 2校 |
| 運営形態 | 地域クラブ活動(見守りスタッフ制度・地域総がかり型) |
| 対象競技 | 陸上競技、水泳、バドミントン(令和7年度よりバレーボール追加予定) |
| 保護者負担額 | 調査時点で未公表 |
取り組みの概要
熊本県和水町では、地域クラブ活動の指導者数が十分ではなく、複数体制による活動が困難な状況がありました。より安全で安心な指導体制とするため、保護者を主体とした「見守りスタッフ」制度を導入し、地域指導者や保護者を含めた地域総がかりで子供たちの活動を支える仕組みを構築しました。令和5年度に町内のスポーツ協会・総合型地域スポーツクラブ・スポーツ推進委員・PTA・中学校教員・外部指導者等を委員とした「部活動検討委員会」を設置して移行の方針を決定し、令和6年度から陸上競技・バドミントン・水泳の3種目で本格実施を開始しました。
特徴的な取り組み
- 保護者による見守りスタッフ制度: 地域クラブ活動に参加する子供たちの保護者に「見守りスタッフ」を依頼し、地域指導者の補助として配置。令和6年度は5人の地域指導者と約30人の見守りスタッフが3種目をサポートする体制を実現した。
- 多様な関係者による検討委員会での合意形成: スポーツ協会・総合型地域スポーツクラブ・スポーツ推進委員・PTA・中学校教員・外部指導者等が一体となった検討委員会で移行方針を決定。多様な立場からの意見が地域全体の合意形成につながった。
- 段階的な種目拡大: 令和6年度は陸上競技・バドミントン・水泳の3種目でスタートし、令和7年度には新たにバレーボールを地域クラブ活動として追加する計画で、段階的に活動の幅を広げている。
課題と解決策
| 課題 | 解決策 |
|---|---|
| 指導者数が十分ではなく、1人体制のクラブもあり安全管理に不安がある | 保護者を「見守りスタッフ」として活動に組み込み、5人の地域指導者を約30人の見守りスタッフで補完する体制を構築 |
| 小規模な町で複数体制による活動が困難 | 地域総がかりで子供の活動を支える仕組みを構築し、町内の多様な関係者が役割を分担 |
成果・効果
令和6年度から陸上競技・バドミントン・水泳の3つの地域クラブ活動において、5人の地域指導者と約30人の見守りスタッフが活動をサポートする体制が稼働しています。その他の種目についても休日部活の地域クラブ活動への移行に向けた準備が進められており、令和7年度にはバレーボールが新たに地域クラブ活動として活動を開始する予定です。
出典
→ 原文: 令和6年度 地域スポーツクラブ活動体制整備事業(地域スポーツクラブ活動への移行に向けた実証事業)事例集(スポーツ庁, 令和7年)
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