| 自治体名 | 香川県高松市 |
|---|---|
| 人口規模 | 約41万人(2023年時点) |
| 中学校数 | 約29〜30校(公立) |
| 運営形態 | 地域スポーツクラブ・民間団体委託(競技種目別) |
| 対象競技 | ダンス(TESC)、柔道、軟式野球(令和5年度実証)、今後全種目対象 |
| 保護者負担額 | スポーツ安全保険800円/年のみ(参加費無償・会費未設定) |
取り組みの概要
高松市は令和5年度、スポーツ庁の地域スポーツクラブ活動体制整備事業の実証自治体として地域移行を推進しました。同市の最大の特徴は、国が示す「休日のみの地域展開」にとどまらず、平日・休日を一体とした地域展開を実施した点です。運動部・文化部を合わせた一体的な取り組みにより、学校の部活動全体を地域に移す包括的なモデルを志向しています。今後5年で生徒数が約800人減少する見込みの中、持続可能なクラブ運営体制の構築を急いでいます。
特徴的な取り組み
- 平日・休日一体型の地域展開: 国の方針(休日のみ)を超え、平日も含めた一体型の地域展開を実施。学校の枠組みを超えて、放課後の活動全体を地域団体が担う先進的モデルを構築している。
- 運動部・文化部の一体的推進: ダンス・柔道・軟式野球といったスポーツ種目だけでなく、文化部も対象に含めた包括的な地域移行を推進。スポーツ・文化両面での地域クラブ体制整備を進めている。
- 少子化対応を見据えた持続可能モデル: 今後5年で生徒数が約800人減少する見通しの中、複数校合同や広域型クラブの活用により、競技人口の減少に対応できる持続可能な運営体制を設計している。
課題と解決策
| 課題 | 解決策 |
|---|---|
| 平日の活動を担う地域指導者の確保 | TESC(高松エンジョイスポーツクラブ)等の地域スポーツクラブや競技別民間団体との連携により、専門指導者を確保。競技団体との協定締結を推進 |
| 生徒数減少による部活存続困難 | 複数校合同型・広域型クラブの活用で、単独校では維持できない競技種目も地域全体で継続できる体制を整備 |
成果・効果
令和5年度の実証では、ダンス・柔道・軟式野球の3競技で地域展開を試行し、平日・休日一体型の運営が技術的に可能であることを確認しました。参加生徒からは「専門的な指導が受けられる」「活動の幅が広がった」といった肯定的な評価が得られています。保護者負担をスポーツ安全保険800円/年のみとし、経済的な参加障壁を最小化した点も高く評価されています。高松市の「平日・休日一体型」モデルは、全国の先行事例として他自治体の参考になることが期待されています。
出典
→ 原文: 高松市「部活動の地域移行について」