【事例】茨城県龍ケ崎市の部活動地域展開 ─ 5中学校の野球・サッカー部を東地区/西地区に分割した拠点校チーム化・他部所属でも参加可能な広域モデル
・5中学校を東地区・西地区に2分割し拠点校チームで活動を維持
・自校に該当部がない生徒・他部所属生徒も参加でき選択肢が広がる
・文化・生涯学習課が企画・推進を専属で担い実装体制を確立
| 自治体名 | 茨城県龍ケ崎市 |
|---|---|
| 人口規模 | 約7.5万人 |
| 中学校数 | 市立中学校5校 |
| 運営形態 | 市教育委員会主導/野球部・サッカー部を東地区・西地区に分けた拠点校チーム化/文化・生涯学習課が企画・推進 |
| 対象競技 | 野球・サッカーを先行(令和6年8月から実証事業) |
| 推進体制 | 令和6年度から5中学校の野球・サッカー部の休日地域クラブ移行を開始 |
取り組みの概要
龍ケ崎市では、令和6年度から市内5中学校の野球部・サッカー部をそれぞれ東地区・西地区に分け、休日は地域クラブでの活動となる実証事業を開始している。少子化による生徒数減少と働き方改革による教職員業務負担軽減を背景に、国・県の方針と整合させた実装を進めている。
市内中学校の野球部・サッカー部は部員数が少なく、単独チームでの活動が困難なため、東地区・西地区の拠点校チームで活動する設計が採られている。これにより、当該校に野球部・サッカー部がない生徒も野球・サッカーの活動に参加できるようになり、平日に他の部に入っている生徒も参加可能となる。一人の生徒が複数競技に関わる柔軟性を制度として確保している点が特徴である。龍ケ崎市教育委員会の文化・生涯学習課が地域移行の企画・推進を担当しており、実装の専属体制が組まれている。
特徴的な取り組み
- 5中学校を東地区・西地区に2分割: 市内5中学校を地理的に2分割し、それぞれの地区で拠点校チームを編成する設計。
- 野球部・サッカー部の先行2種目: 部員数減少が顕著な野球部・サッカー部を先行種目に設定し、令和6年8月から実証事業を実施。
- 他部所属生徒の参加可能性: 平日に他の部に入っている生徒も拠点校チームに参加可能。一人の生徒が複数競技に関わる柔軟性を確保。
- 当該校に該当部がない生徒の参加: 自校に野球部・サッカー部がない生徒も活動に参加できる構造で、生徒の選択肢を拡大。
- 文化・生涯学習課が企画・推進: 教育委員会の文化・生涯学習課が専属で企画・推進し、市レベルの実装体制を確立。
課題と解決策
| 課題 | 解決策 |
|---|---|
| 部員数減少で単独校では活動が成立しない | 5中学校を東地区・西地区に2分割し、拠点校チームで複数校生徒を集約して活動を維持 |
| 当該校に該当部がない生徒の活動機会 | 自校に野球部・サッカー部がない生徒も拠点校チームに参加できる構造で、選択肢を拡大 |
| 一人の生徒が複数競技に関わりたいニーズ | 平日に他部所属の生徒も拠点校チームに参加可能とし、複数競技参加の柔軟性を確保 |
| 市教委内の業務分担 | 文化・生涯学習課が地域移行の企画・推進を専属担当し、業務責任を明確化 |
成果・効果
龍ケ崎市の取り組みは、人口7.5万人・中学校5校の自治体が「2地区分割の拠点校チーム化」「他部所属生徒の参加可能性」「企画・推進の専属部署化」を組み合わせた実装モデルとして参照価値が高い。野球部・サッカー部に絞った先行種目設定は、部員数減少が顕著な競技から段階的に実装する現実的な順序として実務的である。
「平日に他部所属の生徒も拠点校チームに参加可能」という設計は、一人の生徒が複数競技に関わるマルチスポーツ的な発想を制度として組み込んだ点で先進的である。これまでの学校部活動は「一人一部」が暗黙の前提だったが、地域クラブでは複数競技への参加が可能となり、生徒の選択肢が広がる。龍ケ崎市の事例は、このマルチスポーツ・複数競技参加の制度的可能性を示している。
出典
→ 原文: 【令和6年度】部活動地域移行(サッカー部・野球部)|龍ケ崎市公式ホームページ
→ 原文: 令和6年8月からの実証事業(野球部・サッカー部)について|龍ケ崎市公式ホームページ
→ 原文: 部活動地域移行(茨城県教育委員会)
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