トップ 事例を探す 福島県 【事例】福島県福島市の部活動地域展開 ─ 運営統括サポートセンター開設・推進協議会13名設置・令和8年2学期から段階的移行・令和10年2学期完全地域移行目標
全種目 👥 10~30万人 🏫 中規模校(150〜300人) 📍 福島県

【事例】福島県福島市の部活動地域展開 ─ 運営統括サポートセンター開設・推進協議会13名設置・令和8年2学期から段階的移行・令和10年2学期完全地域移行目標

公開:2026.05.03 更新:2026.05.03
この記事でわかること

・福島市が「ふくしま市地域クラブ活動運営統括サポートセンター」を開設して情報を一元化した経緯
・13名構成の推進協議会で多様なステークホルダーが協議する体制設計のポイント
・令和8年2学期〜令和10年2学期という2年間の段階的移行スケジュールと「部活動未設置種目も大歓迎」の開放的な設計

自治体名 福島県福島市
人口規模 約27万人(2024年時点)
中学校数 19校(市立中学校)
運営形態 「福島市認定地域クラブ活動」(要綱に基づく認定)及びその他クラブ活動の2カテゴリ
対象競技 スポーツ・文化芸術・各種教育プログラム(部活動未設置種目も対象)
保護者負担額 調査時点未公表(各クラブが設定)

取り組みの概要

福島県福島市は人口約27万人・19校の市立中学校を抱える東北地方の中核都市で、令和8年2学期(2026年)から段階的に休日の部活動を廃止し、令和10年2学期(2028年)には休日部活動を実施しない完全地域移行を目指している。令和7年7月に「福島市地域クラブ活動推進協議会」を設置し、有識者・学校教育関係者・スポーツ団体・文化団体・保護者等の代表13名が参加する体制で包括的な協議を進めてきた。市は「ふくしま市地域クラブ活動運営統括サポートセンター」という専用ポータルサイトを開設し、生徒・保護者・地域クラブ運営者・指導者向けに情報を一元的に提供している。「福島市認定地域クラブ活動」(要綱に基づく認定)と「その他クラブ活動」の2カテゴリで地域クラブを整理し、部活動に設置されていない種目・活動も地域クラブとして募集している。

特徴的な取り組み

  • 「ふくしま市地域クラブ活動運営統括サポートセンター」の設置: 生徒・保護者・地域クラブ運営者・指導者など複数のステークホルダーを対象とした専用ポータルサイト「ふくしま市地域クラブ活動運営統括サポートセンター」を開設した。地域クラブの情報・申請・FAQ を一元管理し、「誰向けにどの情報があるか」を分かりやすく整理した情報提供の仕組みは、19校規模の大都市での混乱を防ぐための重要な基盤となっている。
  • 「福島市地域クラブ活動推進協議会」による多様なステークホルダーの協議体制: 令和7年7月に発足した「福島市地域クラブ活動推進協議会」は有識者・学校教育関係者・スポーツ団体・文化団体・保護者等の代表13名で構成され、令和10年5月まで継続して協議する長期的な体制を整えている。令和7年度に3回の会議を開催し(第1回7月・第2回10月・第3回翌年2月)、各段階での課題を協議しながら計画を策定してきた。
  • 令和8年2学期から令和10年2学期への2段階の移行スケジュール: 令和8年2学期(2026年)から段階的に休日の部活動を廃止し始め、令和10年2学期(2028年)には休日部活動を実施しない完全地域移行という2段階のタイムラインを設定している。2年間の段階的移行期間を設けることで、学校・指導者・地域クラブの準備が整った種目から順次移行できる柔軟な設計となっている。
  • 「部活動未設置種目も大歓迎」の開放的な募集方針: 地域クラブの募集にあたり「中学校の部活動にある種目や活動はもちろん、それ以外の活動等も大歓迎です!」という開放的な方針を打ち出している。従来の部活動の延長としての地域移行にとどまらず、新たな活動ジャンルを含む多様な地域クラブの創設を促すことで、生徒の活動機会の拡充を図っている。

課題と解決策

課題 解決策
19校・多種目にわたる情報を生徒・保護者・クラブ運営者に分かりやすく提供する難しさ 「ふくしま市地域クラブ活動運営統括サポートセンター」ポータルサイトで対象別・目的別に情報を一元管理
多様なステークホルダー(教育・スポーツ・文化・保護者等)の意見調整 「福島市地域クラブ活動推進協議会」を設置し、13名の代表者が継続的に協議する体制を整備(任期R10.5まで)
移行時期を全校一律に設定することによるリスク 令和8年2学期〜令和10年2学期の2年間を移行期間として設定し、準備が整った種目から段階的に廃止
部活動に存在しない活動ジャンルの地域クラブ化 「部活動未設置種目も大歓迎」を明示した開放的な募集方針で、新たな活動ジャンルの参入を促進

成果・効果

福島市は令和8年2学期からの段階的な休日部活動廃止に向け、令和7年度に3回の推進協議会を開催し計画策定を進めてきた。「ふくしま市地域クラブ活動運営統括サポートセンター」ポータルサイトの開設により、生徒・保護者・地域クラブ運営者・指導者向けの情報が一元的に整備された。「福島市認定地域クラブ活動」の認定制度を設け、要綱に基づく基準をクリアした地域クラブを公的に認定することで、質の担保と信頼性の確保を図っている。令和10年2学期の完全地域移行という明確なゴールを設定した上で、2年間の移行期間を置く設計は、東北地方の中核都市として現実的かつ着実な移行工程管理の姿勢を示している。

出典

→ 原文: 福島市 部活動の方針・部活動の地域移行(地域展開)

→ 参考: ふくしま市地域クラブ活動運営統括サポートセンター

💡 部活動地域展開ナビの視点:ここがポイント

福島市の取り組みで注目すべき点は「ふくしま市地域クラブ活動運営統括サポートセンター」という情報ハブの設計です。地域移行を進める際に発生する「どこに情報があるのか分からない」という混乱を防ぐには、生徒・保護者・クラブ運営者・指導者といった異なるステークホルダーそれぞれが必要な情報にアクセスできるポータルを整備することが重要です。19校規模の中規模都市において、このような情報一元化の仕組みは「地域クラブを始めたい」「参加したい」という動機を持つ人が迷わずアクションを起こせる環境を作り出します。

「部活動未設置種目も大歓迎」という募集方針は、地域移行を「部活動をそのまま外に移す」のではなく「生徒の活動機会を豊かにする再設計の機会」として捉え直す重要な視点です。これにより従来の部活動の枠を超えた新しい活動ジャンルが地域クラブとして生まれ、部活動地域移行が「制度の移行」にとどまらず「子どもたちの活動の質的充実」につながる可能性が広がります。令和8年2学期から令和10年2学期という2年間の段階的移行期間を設ける設計も、無理のない工程管理として参考になります。

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