トップ 事例を探す 石川県 【事例】石川県野々市市の部活動地域展開 ─ 2中学校1,566人・近畿日本ツーリストに「リモート事務局」業務委託・金沢工業大学柔道部と連携
柔道 👥 5~10万人 🏫 中規模校(150〜300人) 📍 石川県

【事例】石川県野々市市の部活動地域展開 ─ 2中学校1,566人・近畿日本ツーリストに「リモート事務局」業務委託・金沢工業大学柔道部と連携

公開:2026.05.16 更新:2026.05.19
この記事でわかること

・事務局機能を近畿日本ツーリストにリモート委託する独自モデル
・金沢工業大学柔道部と連携し施設と人材を同時に確保
・月額1,000円で運営し将来は保護者負担や協賛金に移行予定

自治体名 石川県野々市市
人口規模 約5.7万人
中学校数 公立2校・全生徒数1,566人・38部活動
運営形態 民間事業者運営型・「リモート事務局」業務委託モデル(近畿日本ツーリスト株式会社)
対象競技 柔道(金沢工業大学柔道部連携)
保護者負担額 1,000円/月

取り組みの概要

石川県野々市市は、市が地域対象となるモデル部活動の増加を実現するために、運営事務局の機能強化と地域指導者の増員、そのサポート体制の構築を確実に図っていく必要があると判断。多くのスポーツクラブ等が課題として抱えている「事務局機能を第三者が一元的に請負う仕組み」を考案・実践し、「リモート事務局」を近畿日本ツーリスト株式会社に委託する独自モデルを採用しました。

同市の特徴は、保護者への連絡調整、月会費の徴収と指導者の派遣、会場の確保まで事務局に求められる全ての業務を「リモート事務局」として遂行している点。柔道部について金沢工業大学柔道部を活動場所として、月1回(週1回)の活動を月額1,000円で実施しています。リモート事務局を導入することで地域指導者(教員)の業務軽減を図ることを目的としています。

特徴的な取組

  • 「リモート事務局」を近畿日本ツーリスト株式会社に委託: 全国初級の試みとして、地域クラブの事務局機能を旅行大手の近畿日本ツーリスト株式会社に「リモート事務局」として委託。地域に物理的な事務局を構えない斬新なモデル。
  • 「指導者」「活動場所」「参加者」の手配・管理を一元化: リモート事務局が指導者の手配・活動場所の管理・参加者の手配を一元的に担当。プログラム・講師の依頼、手当支払い、研修の提供、スケジュール管理、施設の予約・管理まで包括的に運用。
  • 金沢工業大学柔道部との大学連携: 活動場所として金沢工業大学を利用し、同大学柔道部と連携。大学施設・大学アスリートの双方を地域クラブに取り込む大学連携モデル。
  • 「生徒・保護者」対応の代行: 「生徒募集」「保護者説明会」「アンケートの実施」「事業の検証」など、これまで地域指導者(教員)が担っていた業務をリモート事務局が代行。
  • 月額1,000円の参加費: 月1回(週1回)の活動に対し、月額1,000円という比較的低廉な料金設計。リモート事務局運用のコストは事業委託契約で吸収。
  • 地域指導者(教員)の業務軽減を目的化: リモート事務局を導入する事で地域指導者(教員)の業務軽減を図ることを明確に事業目的として位置付け。
  • 将来的な持続可能なスキーム構築: 本年度は当該業務委託で実施し、将来的に保護者負担や協賛金等で運用できる仕組みづくりを進行。

課題と解決策

課題 解決策
運営事務局の機能強化と地域指導者のサポート体制構築 多くのスポーツクラブ等が抱える事務局機能の課題に対し、第三者(近畿日本ツーリスト)が一元的に請け負う「リモート事務局」を考案・実践
地域指導者(教員)の業務負担増 保護者連絡・月会費徴収・指導者派遣・会場確保まで全ての業務をリモート事務局が遂行し、地域指導者の業務を本質的に軽減
活動場所の確保 金沢工業大学を活動場所として活用し、大学柔道部との連携で施設と人材の双方を確保
事業の持続性 本年度は委託で実施し、将来的に保護者負担や協賛金等で運用できる仕組みづくりを進行
参加者・保護者対応の煩雑さ 「生徒募集」「保護者説明会」「アンケートの実施」「事業の検証」までリモート事務局が代行
家計の経済負担 月額1,000円の比較的低廉な参加費設定で参加機会を保障

成果・効果

近畿日本ツーリスト株式会社に委託したリモート事務局により、地域指導者(教員)の業務負担を大幅に軽減することに成功。指導者6名・運営スタッフ8名(うち事務局スタッフ含む)で運営し、柔道部の活動を月1回(週1回)金沢工業大学で実施しています。各学年クラブの参加生徒は1年生5名・2年生8名と着実に確保。保護者連絡・会費徴収・指導者派遣・会場確保・スケジュール管理・参加者対応のすべてをリモート事務局が一元処理することで、地域クラブ運営の標準化と他自治体への展開可能性を示す全国モデルとなっています。

出典

→ 原文: スポーツ庁「令和6年度 地域スポーツクラブ活動への移行に向けた実証事業 石川県(成果報告書概要)」

監修・執筆:部活動地域展開ナビ
部活動の地域移行・総合型地域スポーツクラブの設立支援を専門とするメディア。全国の自治体・スポーツ協会・学校関係者を対象に、制度設計から運営実務まで実践的な情報を発信。文部科学省・スポーツ庁の公式資料および自治体の一次情報をもとに記事を作成しています。

💡 部活動地域展開ナビの視点:ここがポイント

野々市市は、運営事務局の機能強化と地域指導者の増員、そのサポート体制の構築を確実に図るため、事務局機能を第三者が一元的に請け負う仕組みを考案・実践しました。具体的には「リモート事務局」を近畿日本ツーリスト株式会社に委託し、保護者連絡・月会費徴収・指導者派遣・会場確保までを一元処理しています。地域に物理的な事務局を構えないことで運営の標準化を実現し、地域指導者(教員)の業務軽減を明確に事業目的として位置付けている点が同市の独自性です。

📋 他地域が導入する際の想定ハードルと解決策

活動は柔道部について金沢工業大学を会場とし、同大学柔道部と連携することで施設と人材の双方を確保しています。月1回(週1回)の実施で参加費は月額1,000円という低廉な設計とし、運営コストは事業委託契約で吸収しています。参加生徒は1年生5名・2年生8名、指導者6名・運営スタッフ8名で運営され、生徒募集・保護者説明会・アンケート・事業検証までリモート事務局が代行しています。本年度は委託で実施しつつ、将来的に保護者負担や協賛金等で運用できる仕組みづくりを並行して進めています。

📊 ガバナンスと持続可能性の評価

近畿日本ツーリストへのリモート事務局委託モデルは、石川県の実証事業の一環として位置付けられ、他自治体への展開可能性を示す全国モデルとなっています。委託先選定、契約範囲・成果指標の明文化、将来的な財源移行計画が導入時の鍵です。

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