トップ 事例を探す 新潟県 【事例】新潟県加茂市の部活動地域展開 ─ 試行・普及・完了の3年計画でR7地域移行完了・5中学校統合と連動した「かもんクラブ」運営
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【事例】新潟県加茂市の部活動地域展開 ─ 試行・普及・完了の3年計画でR7地域移行完了・5中学校統合と連動した「かもんクラブ」運営

公開:2026.05.13 更新:2026.05.19
この記事でわかること

・2028年の5中学校統合を見据え、統合前から地域クラブを整備し競技活動の連続性を担保
・試行・普及・完了の3段階を明文化し、各年度の到達目標で関係者の準備期間を明確化
・令和7年度に休日地域移行を完了、令和8年度から「地域展開」フェーズへ移行

自治体名 新潟県加茂市
人口規模 約2.6万人
中学校数 5校(2028年に1校に統合予定・統合校名「加茂市立加茂中学校」)
運営形態 加茂市教育委員会主催・地域クラブ「かもんクラブ」運営
対象競技 各種スポーツ・文化活動(かもんクラブ情報サイトで種目別案内)
保護者負担額 団体ごとに設定(情報サイトで案内)

取り組みの概要

新潟県加茂市は、令和5年度から学校部活動の「地域移行」に取り組み、3年間(試行年度・普及年度・完了年度)で段階的に進めて令和7年度に休日部活動の地域移行を完了。令和8年度からは「地域展開」フェーズへ移行しています。市教育委員会主催の中学生地域クラブ「かもんクラブ」を運営の中心とし、子どもたちが将来にわたりスポーツ・文化活動に継続して親しめる環境を構築しています。

同市は2028年(令和10年)に市内5中学校を1校に統合し「加茂市立加茂中学校」を発足させる予定で、給食センターも新設する大規模な学校再編計画と連動して地域クラブの運営設計を進めている点が特徴です。

特徴的な取組

  • 3年計画の明文化: 「試行年度」「普及年度」「完了年度」という3段階の年度設計を令和5年度から開始。段階ごとの到達目標を市民に提示することで、関係者の準備期間を明確化。
  • R7地域移行完了→R8地域展開へ移行: 全国的にも先行する令和7年度の地域移行完了を達成。令和8年度からは「地域展開」フェーズへ移行し、活動内容の質的拡充段階に入っている。
  • 「かもんクラブ」を運営の中心に: 加茂市教育委員会主催の中学生地域クラブ「かもんクラブ」を運営主体に位置付け、専用情報サイトで種目別案内を発信。
  • 5中学校統合との連動設計: 2028年(令和10年)に市内5中学校を1校に統合する計画と連動。統合前から地域クラブを整備することで、統合後の競技人口集約による活動充実を見据えた設計。
  • 給食センター新設との連動: 統合中学校では「若宮中学校」の校舎を活用し、給食センターも新設。学校再編・地域クラブ・施設整備を一体で進める包括的アプローチ。

課題と解決策

課題 解決策
少子化進行下での5中学校体制の維持困難 2028年に5校を1校(加茂中学校)に統合する学校再編計画を策定。再編前から地域クラブを整備し、統合時の競技活動連続性を担保
移行スケジュールの中長期管理 「試行年度」「普及年度」「完了年度」の3段階設計を令和5年度から開始し、段階目標を明文化
地域クラブ運営の周知 「かもんクラブ」情報サイトをGoogle Sites等で開設し、保護者・生徒に種目別の活動情報を随時提供
休日活動の継続から平日への展開 令和7年度に休日地域移行を完了し、令和8年度から「地域展開」(拡充)フェーズへ移行する2段階アプローチ
学校再編と部活動の整合性 給食センター新設・校舎活用などの施設整備と地域クラブ運営を統合計画として一体管理

成果・効果

令和5年度開始から3年間の段階移行で、令和7年度に休日部活動の地域移行を完了。令和8年度からは「地域展開」フェーズに入り、活動内容の質的拡充段階を迎えています。「かもんクラブ」専用情報サイトで保護者・生徒への情報発信を強化し、2028年の5中学校統合に向けた競技活動連続性を担保。新潟県内における人口2万人台の小規模都市モデルとして、学校再編と部活動地域移行を連動させた先行事例となっています。

出典

→ 原文: 加茂市公式ホームページ「加茂市中学生地域クラブ『かもんクラブ』情報サイトを開設しました」
→ 原文: 加茂市公式ホームページ「令和8年度『学校部活動の地域展開』と『かもんクラブ』について」
→ 原文: 加茂市公式ホームページ「統合中学校には『若宮中学校』の校舎を活用、さらに『給食センター』を新設へ」

監修・執筆:部活動地域展開ナビ
部活動の地域移行・総合型地域スポーツクラブの設立支援を専門とするメディア。全国の自治体・スポーツ協会・学校関係者を対象に、制度設計から運営実務まで実践的な情報を発信。文部科学省・スポーツ庁の公式資料および自治体の一次情報をもとに記事を作成しています。

💡 部活動地域展開ナビの視点:ここがポイント

加茂市の最大の特徴は、2028年(令和10年)の5中学校統合という大規模学校再編と、地域クラブ「かもんクラブ」の整備を一体で設計している点にあります。学校統合と部活動改革を別の議論として進める自治体が多いなか、加茂市は統合前から地域クラブを立ち上げることで、再編時の競技活動の連続性を制度的に担保しています。さらに、若宮中学校の校舎活用と給食センター新設も同じ計画に組み込み、施設整備・学校運営・部活動を一体管理する包括的アプローチを採用しています。

📋 他地域が導入する際の想定ハードルと解決策

加茂市は3年計画の明文化と進捗管理にも独自性があります。令和5年度を「試行年度」、続いて「普及年度」「完了年度」と段階を区分し、各年度の到達目標を市民に提示しました。ゴールイヤーのみを示す自治体が多いなか、加茂市は段階目標を分けることで関係者の準備期間を明確化しています。実際に令和7年度に休日部活動の地域移行を完了し、令和8年度からは活動内容の質的拡充を進める「地域展開」フェーズへ移行しました。市教育委員会主催の「かもんクラブ」を運営の中心に据え、専用情報サイトで種目別案内を発信する体制も整えています。

📊 ガバナンスと持続可能性の評価

人口2〜3万人規模の小規模都市が同様の取り組みを検討する場合、学校再編計画との時系列整合性が論点になります。加茂市の事例は、統合年度を見据えて再編前に地域クラブを立ち上げることで、生徒・保護者・指導者の関係性を統合後にもスムーズに引き継げる設計を示しています。施設整備を含めた包括計画として位置付けることで、議会や住民の合意形成も進めやすくなります。

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