【事例】新潟県三条市の部活動地域展開 ─ スポーツ協会主導で9種目を3年かけて段階移行
この記事でわかること
・スポーツ協会を運営主体として3年間で9種目に段階拡大するロードマップを初年度から公開
・専用HP・note・市公式ページの三本立て情報発信が参加者急増(初回2名→第2回23名)を支えた
・種目数の拡大に伴い、事務局機能の強化とICT活用による負担軽減が今後の課題となる
| 自治体名 | 新潟県三条市 |
|---|---|
| 人口規模 | 約95,000人(令和5年時点) |
| 中学校数 | 複数校(全市内中学校が対象) |
| 運営形態 | 一般社団法人三条市スポーツ協会が運営主体 |
| 対象競技 | 令和7年度時点で9種目(柔道・軟式野球・陸上競技・バレーボール・剣道・ソフトテニス・バスケットボール・サッカー・卓球) |
| 保護者負担額 | 不明(調査時点で未公表) |
取り組みの概要
新潟県三条市は、一般社団法人三条市スポーツ協会を運営主体として、令和5年度から段階的に中学校の休日部活動を地域クラブ活動へ移行する取り組みを進めています。令和5年度は柔道・軟式野球・陸上競技の3種目でスタートし、令和6年度にはバレーボール・剣道・ソフトテニスを加えて計6種目に拡大。令和7年度はバスケットボール・サッカー・卓球の追加も見込んでおり、3年間で計9種目の地域クラブ活動体制を構築する計画です。専用の「三条市部活動地域展開」ホームページと、三条市スポーツ協会がSNS(note)でも情報を継続発信しています。
特徴的な取り組み
- スポーツ協会を核とした段階的移行: 一般社団法人三条市スポーツ協会が運営主体となり、既存の競技団体・指導者との連携を活かして段階的に種目を拡大。令和5年度から3年間で9種目体制を目指すロードマップを明示しています。
- 推進計画を公開し透明性を確保: 「令和7年度 三条市部活動地域展開推進計画(スポーツ)」を公開し、各年度の計画と進捗を市民・保護者に可視化。専用ホームページとnoteによるSNS発信で参加者へのリアルタイム情報提供も実施しています。
- 競技ごとの個別申込制度: 各競技の開始時期と申込期間を明示し、「継続参加者は新規申込が必要」などの手続きも丁寧に案内。参加者の利便性と運営の確実性を両立しています。
- 小学生~中学生の一貫したスポーツ支援: 三条市スポーツ協会が小学1年生~中学3年生の対外スポーツ競技大会や遠征時の活動もサポートしており、地域移行後のクラブ活動と一体的なスポーツ支援体制を目指しています。
課題と解決策
| 課題 | 解決策 |
|---|---|
| 休日部活動から地域クラブ活動への急激な移行による関係者の不安 | 種目を絞って試行→翌年度に拡大する段階的ロードマップを明示し、関係者が移行を段階的に受け入れられる設計に |
| 参加者への情報伝達の課題 | 専用HP・note・市教育委員会公式ページの三本立てで情報を継続発信し、中止・変更情報もSNSでリアルタイム提供 |
| 各競技団体との連携確保 | スポーツ協会が各競技団体の窓口を兼任し、柔道・軟式野球・陸上等の既存競技団体と連携して指導者を確保 |
成果・効果
令和6年度の陸上競技地域クラブでは、初回(令和6年4月20日)の参加者2名から第2回(5月6日)には23名へと参加者が急増。種目ごとの専門的な指導体制の下で、学校部活動では実現が難しかったアクセスしやすい地域密着型の活動環境が整備されつつあります。令和7年度は軟式野球・陸上競技・柔道が4月継続実施、ソフトテニス・バレー・剣道が5月スタート、バスケットボール・サッカー・卓球も順次開始を検討しており、三条市スポーツ協会による包括的な地域クラブ体制が着実に構築されています。
出典
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