トップ 事例を探す 岐阜県 【事例】岐阜県各務原市の部活動地域展開 ─ 「保護者会ジュニアクラブ」×「スポーツ協会ジュニアクラブ」2モデル並行運用×9年計画(R5-7推進期間+R8-13実行期間)
全種目 👥 10~30万人 🏫 中規模校(150〜300人) 📍 岐阜県

【事例】岐阜県各務原市の部活動地域展開 ─ 「保護者会ジュニアクラブ」×「スポーツ協会ジュニアクラブ」2モデル並行運用×9年計画(R5-7推進期間+R8-13実行期間)

公開:2026.05.22 更新:2026.05.22
この記事でわかること

・「保護者会ジュニアクラブ」「スポーツ協会ジュニアクラブ」の2モデル並行運用モデル
・R5-7改革推進期間+R8-13改革実行期間の9年計画ロードマップ
・「社会教育の一環」明文化による学校教育からの独立性確保

自治体名 岐阜県各務原市
人口規模 約14.6万人(2024年時点)
中学校数 市立中学校8校
運営形態 「保護者会ジュニアクラブ」(各部活動の保護者会が実施主体)と「スポーツ協会ジュニアクラブ」(市スポーツ協会各種団体が実施主体)の2モデル並行運用
対象競技 各保護者会・スポーツ協会で対応する種目(運動系・文化系)
保護者負担額 各クラブで設定

取り組みの概要

岐阜県各務原市(人口約14.6万人)は、令和5〜7年度を「改革推進期間」として休日部活動の段階的地域移行を進め、令和8年度以降の6年間を「改革実行期間」とする9年計画ロードマップを策定した自治体です。最大の特徴は、地域クラブの運営形態として「保護者会ジュニアクラブ」(各部活動の保護者会が実施主体)と「スポーツ協会ジュニアクラブ」(市スポーツ協会各種団体が実施主体)の2モデルを並行運用する設計を採用している点です。中規模都市8中学校体制で、保護者組織と競技団体の両アプローチを併存させることで、種目特性に応じた最適な運営主体を選択できる仕組みを実現しています。

特徴的な取り組み

  • 「2モデル並行」運営形態(保護者会+スポーツ協会): 「保護者会ジュニアクラブ」と「スポーツ協会ジュニアクラブ」の2モデルを並行運用。種目や地域の事情に応じて最適な運営主体を選択でき、画一的な制度設計を回避。
  • 9年計画「改革推進期間(R5-7)+改革実行期間(R8-13)」: 国の改革推進期間に合わせR5-7を準備期間、R8以降の6年間を改革実行期間と明示し、平日も含めた全面移行を目指す長期ロードマップ。
  • 保護者会主体型クラブの正式制度化: 「保護者会ジュニアクラブ」を正式な運営形態として位置付け。多くの自治体では既存の保護者会組織を活用するが、各務原市は明確に制度化することで運営の継続性と責任体制を担保。
  • スポーツ協会の各種団体活用: 市スポーツ協会傘下の各種競技団体(野球協会・サッカー協会等)が実施主体となる「スポーツ協会ジュニアクラブ」を制度化。専門指導の質を確保。
  • 「社会教育」としての明確な位置付け: 地域クラブ活動を「学校教育活動外の社会教育の一環」として明文化し、地域の関係者等が主体となる活動として位置付け。教員の働き方改革にも寄与する設計。
  • 令和8年度から休日「地域クラブ」として正式開始: 令和8年度から休日活動は「地域クラブ」として正式に開始することを明示し、移行プロセスの目標時期を明確化。

課題と解決策

課題 解決策
8中学校・各種目で運営主体が異なる多様性 「保護者会ジュニアクラブ」と「スポーツ協会ジュニアクラブ」の2モデル並行で柔軟性確保
保護者組織の運営負担 保護者会主体型を制度化し、市の支援対象に正式に組み込む
専門指導の質確保 スポーツ協会傘下の各種競技団体が運営する「スポーツ協会ジュニアクラブ」モデルを整備
9年計画の長期推進管理 「改革推進期間(R5-7)」「改革実行期間(R8-13)」の2フェーズ明確化で進捗管理
教員の働き方改革と地域協働の両立 「社会教育の一環」と明文化し、地域の関係者主体の活動として位置付け

成果・効果

各務原市は人口14.6万人・中学校8校という中規模都市で、保護者会主体型とスポーツ協会主体型の2モデル並行運用という柔軟な制度設計を採用した、岐阜県内でも先進的な事例です。多くの自治体が単一の運営形態を強制する中、各務原市は種目特性に応じた最適な運営主体を選択できる仕組みを構築。9年計画(R5-7改革推進期間+R8-13改革実行期間)という長期ロードマップは、平日活動を含めた全面移行という大きなゴールに向けた段階的アプローチとして、岐阜県内の中規模都市が参考にできるベンチマークとなっています。「社会教育の一環」と明確に位置付けたことで、学校教育からの分離も明確化されました。

出典

→ 原文: これからの中学校部活動の在り方(各務原市公式)

監修・執筆:部活動地域展開ナビ
部活動の地域移行・総合型地域スポーツクラブの設立支援を専門とするメディア。全国の自治体・スポーツ協会・学校関係者を対象に、制度設計から運営実務まで実践的な情報を発信。文部科学省・スポーツ庁の公式資料および自治体の一次情報をもとに記事を作成しています。

💡 部活動地域展開ナビの視点:ここがポイント

各務原市モデルの核心は「保護者会ジュニアクラブ」と「スポーツ協会ジュニアクラブ」の2モデル並行運用です。多くの自治体が単一の運営主体(教委直営・NPO・民間事業者など)を選ぶ中、各務原市は保護者組織と競技団体の両アプローチを正式に制度化することで、種目特性や地域実情に応じた柔軟な選択肢を確保しました。さらに「改革推進期間(R5-7)」「改革実行期間(R8-13)」の2フェーズ9年計画は、長期ロードマップの明示として全国でも参考になる設計です。

📋 他地域が導入する際の想定ハードルと解決策

「2モデル並行」の最大のハードルは、運営方針・指導基準・参加費等の統一性確保です。各務原市は「社会教育の一環」という共通基盤を明文化することで、両モデルの位置付けを統一しています。他地域導入時は、両モデル共通の認定基準(活動時間・指導者要件等)を先に整備することが必須です。保護者会主体型は、保護者の高齢化や転勤等で運営継続性が脅かされるリスクがあるため、保護者会・スポーツ協会間のクラブ移管プロセスを制度化すると長期持続性が高まります。

📊 ガバナンスと持続可能性の評価

2モデル並行運用は運営の多様性とリスク分散で持続可能性が高い設計です。「社会教育の一環」明文化により学校教育からの独立性も担保。9年計画のロードマップ明示は関係者の合意形成と長期推進管理を容易にする好設計です。一方、両モデル間の品質統一化と、令和8年度本格開始までの認定・運営事務局体制の整備が今後の焦点となります。8中学校・人口14.6万人規模としては、運営事務局を市スポーツ協会等に集約する選択肢も検討余地があります。

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