トップ 事例を探す 奈良県 【事例】奈良県奈良市の部活動地域展開 ─ 平日廃止まで令和9年度と明示した先進タイムラインと実証472人参加
全種目 👥 30万人以上 🏫 大規模校(300人以上) 📍 奈良県

【事例】奈良県奈良市の部活動地域展開 ─ 平日廃止まで令和9年度と明示した先進タイムラインと実証472人参加

公開:2026.04.28 更新:2026.05.17
この記事でわかること

・令和9年度に平日部活動も廃止するタイムラインを明示した、東近畿でも先進的な移行計画
・ならやま・高の原地区の実証事業で472人が参加し、地域クラブへの需要を数字で実証
・NPO・吹奏楽連盟・学校の三者連携で文化系活動の地域移行モデルを構築

自治体名 奈良県奈良市
人口規模 約346,024人(令和7年4月時点)
中学校数 26校
運営形態 NPO等外部団体・総合型地域スポーツクラブ・スポーツ少年団・民間事業者等
対象競技 全種目(軟式野球・サッカー・ダンス・硬筆習字・吹奏楽・バスケットボールほか)
保護者負担額 調査時点で未公表(ガイドライン策定中。施設・指導員謝礼・保険料等の経費負担が発生する見込み)

取り組みの概要

奈良市は令和5年(2023年)9月に「奈良市学校部活動のあり方検討懇話会」を立ち上げ、国のガイドラインに基づいて検討を開始しました。令和7年3月の第5回懇話会では、令和8年度1学期(2026年度)から原則として休日の市立中学校部活動を廃止し、令和9年度2学期(2027年度)には平日の学校部活動も原則廃止するというスケジュールが決定されました。平日を含む完全移行のタイムラインを明確に示した点が他都市と異なる先進的な特徴です。

特徴的な取り組み

  • 実証事業で472人が参加(想定超え): 令和6年10月〜令和7年2月、ならやま・高の原地区を対象モデル地区として軟式野球・サッカー・ダンス・硬筆習字など8クラブを実施。参加者は472人と当初想定を上回り、地域クラブへの需要が現場で確認されました。
  • 吹奏楽の地域クラブを先行立ち上げ: NPOこどもゆめひろばが奈良市教育委員会・奈良県吹奏楽連盟・登美ヶ丘北中学校と連携し、地域音楽クラブを設立。令和7年3月にプレ練習会を実施し、月2回の定期練習を開始しました。
  • 部活動指導員候補者バンクの設置: 地域クラブの指導者確保のため「奈良市部活動指導員候補者バンク」を独自に設置。県全体でも「奈良県スポーツ・文化芸術指導者人材バンク」を整備し、二層の供給体制を構築しています。
  • シンポジウムで市民対話: 令和7年7月27日に「第1回奈良市部活動地域展開シンポジウム」を開催し、有識者講演・パネルディスカッションをオンライン配信も含めて実施。広報と理解醸成に力を入れています。

課題と解決策

課題 解決策
市域が広く地域格差が生じやすい モデル地区(ならやま・高の原地区)に絞って先行実証し、データを蓄積してから全市展開へ段階移行
周知・広報の不足 シンポジウム開催・保護者向け通知発出(令和7年11月)・公式ウェブサイトで情報を集約
指導者の確保 市独自の指導員バンクと県の人材バンクを二層で整備し、外部指導員の活用を制度化
保護者負担増加への懸念 学校・公共施設の活用を前提とし、施設使用料を極力抑制。費用設計はガイドライン策定中

成果・効果

令和6年度のモデル地区実証事業では、想定を上回る472人が参加し、教員ではない外部指導員による指導体制の実現可能性が実証されました。行政・NPO・スポーツ連盟・学校が連携した運営モデルが機能することも確認されており、令和7年度には奈良県内24市町村に実証事業が波及する予定となっています。平日を含む学校部活動の令和9年度廃止という明確なタイムラインは、東近畿でも先進的な決断として注目されています。

出典

→ 原文: 学校部活動の新たなあり方について検討がはじまっています – 奈良市公式ホームページ

監修・執筆:部活動地域展開ナビ
部活動の地域移行・総合型地域スポーツクラブの設立支援を専門とするメディア。全国の自治体・スポーツ協会・学校関係者を対象に、制度設計から運営実務まで実践的な情報を発信。文部科学省・スポーツ庁の公式資料および自治体の一次情報をもとに記事を作成しています。

💡 部活動地域展開ナビの視点:ここがポイント

奈良市は令和5年9月に「学校部活動のあり方検討懇話会」を立ち上げ、令和7年3月の第5回懇話会で令和8年度1学期からの休日部活動廃止と、令和9年度2学期における平日部活動の原則廃止を決定した。国のガイドラインに基づいて検討を開始し、段階的なスケジュールを正式に示した。平日廃止の期限まで明記した点は、多くの自治体が休日対応を優先するにとどまる中、学校・教員に対して「いつまでに準備すればよいか」を明確にする効果があり、東近畿でも先進的な決断として注目されている。

📋 他地域が導入する際の想定ハードルと解決策

令和6年10月から令和7年2月にかけてならやま・高の原地区でモデル地区実証事業を実施し、軟式野球・サッカー・ダンスなど8クラブに472人が参加した。当初想定を上回る参加数は、地域クラブへの潜在需要を数字で示す実績となった。また、NPOこどもゆめひろばが奈良市教育委員会・奈良県吹奏楽連盟・学校と連携して吹奏楽の地域音楽クラブを立ち上げた事例は、運動部に比べ整備が遅れやすい文化系活動の地域移行モデルとして機能している。令和7年度には実証事業が奈良県内24市町村へ波及する予定となっている。

📊 ガバナンスと持続可能性の評価

この取り組みでは、NPOを中核とした行政・スポーツ連盟・学校の三者連携が令和6年度の実証事業から機能することが確認されている。一種目・一地区に絞って先行実証したうえで全市展開へ段階的に移行する手順は、市域の広さという課題への現実的な対応策であり、市独自の指導員バンクと県の人材バンクを二層で整備した供給体制とあわせて、他自治体が参照しやすいモデルを形成している。

CONSULTING / 専門家に相談

受け皿団体の組織整備・経営について
専門家に相談しませんか?

設立手続きの進め方・行政との調整・資金計画など、
総合型地域スポーツクラブ特化のコンサルティングをご提供しています。

🏢 クラブ立ち上げ
🤝 行政調整・仲介
📊 事業計画策定

HOW TO START

3ステップで
相談を始められます

  • 01フォームから状況を送信
  • 02オンラインで初回ヒアリング
  • 03最適な支援プランを提示
専門家に相談する →