トップ 事例を探す 鹿児島県 【事例】鹿児島県薩摩川内市の部活動地域展開 ─ NPO法人と人材バンクで令和8年度全面実施へ
全種目 5~10万人 鹿児島県

【事例】鹿児島県薩摩川内市の部活動地域展開 ─ NPO法人と人材バンクで令和8年度全面実施へ

📅 公開:2026.04.18 🔄 更新:2026.04.18
自治体名 鹿児島県薩摩川内市
人口規模 約9.1万人(2023年時点)
中学校数 11校(公立)
運営形態 特定非営利活動法人「川内スポーツクラブ01」委託(総合型地域スポーツクラブ)
対象競技 サッカー、野球、女子ソフトテニス、女子バレーボール、ホッケー、剣道(令和5年度実証)
保護者負担額 参加費0円(スポーツ安全保険800円/年のみ)

取り組みの概要

薩摩川内市は令和5年度、スポーツ庁の地域スポーツクラブ活動体制整備事業の実証自治体として、NPO法人「川内スポーツクラブ01」を核とした地域展開を推進しています。同市最大の特徴は、各競技団体別に指導者を登録・派遣する「人材バンク」の設置です。令和5年度の3校7部活から、令和8年度の全11校・全部活への段階的な全面展開を計画しており、着実に実績を積み重ねています。生徒数2,619人・95部活という規模で、参加費ゼロの完全無償モデルを実現しています。

特徴的な取り組み

  • 競技団体別「人材バンク」の設置: 各競技団体(サッカー協会、野球連盟、バレーボール協会等)から指導者を登録し、学校・部活動のニーズに応じて派遣する「人材バンク」を整備。指導者不足という地域課題を組織的に解決する仕組み。
  • NPO法人による一括受託モデル: 市の総合型地域スポーツクラブ「川内スポーツクラブ01」が行政・学校・地域団体の橋渡し役を担い、契約・費用管理・保険手続き等を一括して処理。学校側の事務負担を大幅に軽減。
  • 4年間の段階的全面展開計画: R5年度(3校7部活)→R6年度(9校20部活)→R7年度(11校40部活)→R8年度(11校全部活・全面展開)という明確なロードマップを策定。計画通りに拡大実施中。

課題と解決策

課題 解決策
競技種目ごとに異なる指導者ニーズへの対応 競技団体別に指導者を登録する「人材バンク」を整備し、各部活の要件に合わせて柔軟に派遣できる体制を構築
教職員の休日部活指導による長時間労働 外部指導者がすべての活動を担うことで教職員の関与を最小化。90%超の教職員が時間外勤務の改善を実感

成果・効果

令和5年度の実証では、教職員の90%超が時間外勤務の改善を実感し、生徒の90%超が「技術が向上した」と回答しました。参加費を完全無償(保険800円/年のみ)とすることで、経済的理由による参加格差を解消しています。令和6年度には9校20部活、令和7年度には11校40部活へと着実に拡大しており、令和8年度の全面展開に向けたロードマップが順調に進捗しています。人材バンクという独自の仕組みは、指導者不足に悩む他の地方都市のモデルケースとして全国的な注目を集めています。

出典

→ 原文: スポーツ庁「令和5年度地域スポーツクラブ活動体制整備事業 実証活動報告書」(PDF)