トップ 事例を探す 千葉県 【事例】千葉県の部活動地域展開 ─ 県設置の指導者人材バンク「ちばクラサポ」に1,383名登録・80名以上が地域クラブに派遣
全種目 👥 30万人以上 🏫 大規模校(300人以上) 📍 千葉県

【事例】千葉県の部活動地域展開 ─ 県設置の指導者人材バンク「ちばクラサポ」に1,383名登録・80名以上が地域クラブに派遣

公開:2026.04.30 更新:2026.05.02
この記事でわかること

・県主体の広域指導者人材バンク「ちばクラサポ」に令和7年7月時点で1,383名が登録
・プレコーディネーター1名+エリアコーディネーター5名の専任体制でマッチングを継続運営
・令和6年6月導入のe-ラーニング研修で基礎知識習得を義務化し指導の質を標準化

自治体名 千葉県
人口規模 約627万人(2020年国勢調査)
中学校数 388校
運営形態 地域クラブ活動(市町村委託・総合型地域スポーツクラブ等)+県設置の広域指導者バンク
対象競技 全種目
保護者負担額 市町村・運営主体により異なる

取り組みの概要

千葉県は部活動地域移行における最大の課題である「指導者不足」を解決するため、県が主体となって広域の指導者人材バンク「ちばクラサポ」を設置しました。プレコーディネーター1名と5名のエリアコーディネーターが指導者の登録・マッチングを担当。令和7年7月時点で1,383名の指導者が登録し、そのうち80名以上が実際に地域クラブへ派遣されています。さらに令和6年6月にはe-ラーニング研修を導入し、指導者の質の確保にも取り組んでいます。

特徴的な取り組み

  • 県設置の広域指導者人材バンク「ちばクラサポ」: 個々の市町村ではなく、千葉県が主体となって広域の指導者データベースを構築・運営。指導者を求める地域クラブと、指導したい人材を県レベルでマッチングすることで、人材確保の効率を大幅に高めています。
  • プレコーディネーター+エリアコーディネーター体制: 全体統括を担うプレコーディネーター1名と、県内を分担する5名のエリアコーディネーターが、指導者の掘り起こし・登録サポート・マッチング調整を専任で担当。人材バンクの運用を継続的に支える体制が整っています。
  • e-ラーニング研修の導入(令和6年6月): 登録指導者を対象としたオンライン研修を開始。子どもの安全・スポーツ指導の原則・コンプライアンス等の基礎知識を習得できる仕組みを整え、指導の質の標準化に取り組んでいます。

課題と解決策

課題 解決策
市町村単位では指導者が集まりにくい競技・地域がある 県が広域の人材バンクを一元管理することで、市町村の壁を越えた広域マッチングを実現。1,383名という大規模な指導者プールを確保
指導者の資質・スキルにばらつきがある e-ラーニング研修(令和6年6月開始)で基礎知識の習得を義務化し、指導の質の最低ラインを担保
マッチング業務を行政職員だけで対応できない コーディネーターを専任配置(プレコーディネーター1名+エリアコーディネーター5名)し、専門人材が掘り起こし・登録・調整を一貫して担当

成果・効果

令和7年7月時点で「ちばクラサポ」への指導者登録数は1,383名に達し、そのうち80名以上が実際に地域クラブへ派遣されています。e-ラーニング研修は令和6年6月に導入され、指導者の資質向上に向けた取り組みも本格化しています。人材バンクの大規模化により、県内各地の地域クラブが指導者を確保しやすい環境が整ってきています。

出典

→ 原文: 文部科学省「学校部活動及び新たな地域クラブ活動の在り方等に関する総合的なガイドライン」関連事例集(令和6年度)

監修・執筆:部活動地域展開ナビ
部活動の地域移行・総合型地域スポーツクラブの設立支援を専門とするメディア。全国の自治体・スポーツ協会・学校関係者を対象に、制度設計から運営実務まで実践的な情報を発信。文部科学省・スポーツ庁の公式資料および自治体の一次情報をもとに記事を作成しています。

💡 部活動地域展開ナビの視点:ここがポイント

千葉県は、388校・人口約627万人規模の県として、市町村単位では対応しきれない指導者不足に対し、県が主体となって広域の指導者人材バンク「ちばクラサポ」を構築・運営している。プレコーディネーター1名と5名のエリアコーディネーターが専任で掘り起こし・登録・マッチングを一貫して担当し、令和7年7月時点での登録者数は1,383名に達した。個々の市町村では集まりにくい競技・地域の指導者を、県レベルの広域プールとして一元管理することで、マッチングの効率を大きく高めている。

📋 他地域が導入する際の想定ハードルと解決策

この取り組みでは、指導者の量的確保だけでなく、質の管理にも同時に取り組んでいる点が特徴的だ。令和6年6月に導入されたe-ラーニング研修では、登録指導者を対象に子どもの安全・スポーツ指導の原則・コンプライアンスなどの基礎知識の習得を義務化し、指導水準の最低ラインを担保する仕組みを整えている。1,383名の登録者に対してマッチング実績が80名以上にとどまる現状は、地域クラブ側が指導者を受け入れる条件・体制の整備が今後の課題であることを示している。

📊 ガバナンスと持続可能性の評価

千葉県の広域マッチングモデルが示す発想――県レベルで指導者プールを一元管理し効率的にマッチングする――は、規模を問わず応用可能な構造を持つ。小規模県では既存の県スポーツ協会や体育協会への委託を起点に、e-ラーニング研修はスポーツ庁提供の既存教材を活用することで、コストを抑えながら制度設計することも選択肢となる。

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