この記事について
令和7年度(2025年度)から、全国中学校体育大会(全中)バドミントンにおいて、部活動以外の地域クラブ活動に所属する生徒も大会参加が認められるようになりました。
バドミントンには、日本バドミントン協会・各県協会への会員登録、審判員資格(3級以上)、JSPO公認スポーツ指導者(バドミントン)資格所持者の所属など、競技固有の要件が定められています。令和8年度(2026年度)は『令和8年度全国中学校体育大会 地域クラブ活動の参加資格の特例 各競技細則等』に基づいて運用されます。
この記事では、公益財団法人日本中学校体育連盟(日本中体連)が定めた競技部細則を根拠に、全国共通のルールを詳しく解説します。
🏆 バドミントンの全中2026 開催情報
令和8年度大会は2026年8月20日(木)〜23日(日)、鳥取県米子市(鳥取県立米子産業体育館)で開催予定です。
バドミントンの大会構成
全国中学校バドミントン大会は個人戦・団体戦(男女)で構成されており、都道府県→ブロック→全国の流れで進みます。
| 大会名 | 細則の特徴 |
|---|---|
| 全国中学校バドミントン大会(男子・女子) | 個人・団体とも参加可。協会会員登録・審判3級・JSPO資格者1名所属など固有要件あり |
根拠文書
令和7年度(R7)
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 文書名 | 令和7年度全国中学校体育大会 地域クラブ活動の参加資格の特例競技部細則 |
| 発出機関 | (公財)日本中学校体育連盟 会長 青海 正 |
| 文書番号 | 令6日中体発第305号 |
| 発出日 | 令和6年(2024年)10月11日 |
| 適用開始 | 令和7年度(2025年度)から |
令和8年度(R8)
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 文書名 | 令和8年度全国中学校体育大会 地域クラブ活動の参加資格の特例 各競技細則等 |
| 発出機関 | (公財)日本中学校体育連盟 |
| 文書番号 | (なし・一覧表形式) |
| 適用開始 | 令和8年度(2026年度)から |
競技別細則 原文(R8・バドミントン)
令和8年度の各競技細則(一覧表形式)におけるバドミントンの規定は以下の通りです。個人・団体とも参加が認められます。
協会・連盟登録の義務:日本バドミントン協会・各県協会会員登録及び年会費支払いを行うこと。
指導者の公認資格:
・日本バドミントン協会公認審判員資格(3級以上)を取得していること(取得が困難な場合は、各県の審判講習会に参加すること)。
・日本スポーツ協会公認スポーツ指導者(バドミントン)資格所持者が最低1名は所属していること。短期間で取得が困難な場合は、団体登録後3年以内に取得することを可とする。スポーツコーチングリーダー、他競技のスタートコーチ・指導者資格、スタートコーチ(ジュニア・ユース)も含む。その他の条件:
・シングルスとダブルスを兼ねて出場することはできない。
・代表者・事務担当者・指導者は、成人(20歳以上)とする。
・1つの活動母体から登録できるのは1チームのみとする。
・全国大会参加申込の際の要件:(1)監督・コーチ・マネージャー・個人戦入場許可申請者は、当該地域クラブ活動の所属員(代表者・事務担当者・指導者・所属中学生)とする。(2)当該地域クラブ活動の所属員が、全国大会に出場する際、重複して他の地域クラブ活動や中学校の監督・マネージャー・個人戦入場許可申請者になることはできない。
令和7年度細則にもバドミントン固有の詳細な参加細則があり、R7では「令和7年度末までにJSPO資格所持者が最低1名所属」とされていた要件が、R8から必須として発効しました(3年以内取得の緩和措置・代替資格あり)。日本中体連のR8 Q&Aでは、マネージャーは所属中学生とすることが確認されています。
全国共通ルールの詳細解説
① 地域クラブ活動の登録要件
バドミントンで地域クラブ活動から参加するには、都道府県中体連への地域クラブとしての登録が必要です。
| 登録先 | 備考 |
|---|---|
| 都道府県中体連 | 地域クラブ活動としての登録が必要 |
| 都道府県バドミントン協会 | 協会・県協会への会員登録と年会費支払いが義務(R8細則) |
② 参加都道府県の原則
原則として、選手が在籍する中学校の所在地の都道府県から参加します。
バドミントンの細則には都道府県をまたぐ参加に関する個別規定はありません。都道府県をまたいだ参加が必要な場合は、在籍校所在地の都道府県中体連にご相談ください。
③ 二重参加の禁止
同一の大会系列において、学校所属とクラブ所属の両方から参加することはできません。どちらの所属から参加するかは、生徒と保護者の意向を尊重して事前に決定してください。
指導者資格要件
次の2つの要件があります。
- 日本バドミントン協会公認審判員資格(3級以上)を取得していること(取得が困難な場合は、各県の審判講習会に参加すること)
- JSPO公認スポーツ指導者(バドミントン)資格所持者が最低1名所属していること。短期間での取得が困難な場合は団体登録後3年以内の取得も可。スポーツコーチングリーダー、他競技のスタートコーチ・指導者資格、スタートコーチ(ジュニア・ユース)も含む
R7→R8 主な変更点
| 変更内容 | R7 | R8 |
|---|---|---|
| JSPO資格所持者の所属 | 令和7年度末までに最低1名所属(予告) | 必須化が発効(団体登録後3年以内取得の緩和・代替資格あり) |
| 「認定地域クラブ活動」カテゴリ | なし | 新設(競技別細則は適用外・未認定クラブは認定制度実施市区町村で参加不可、開始から2年間は猶予) |
| 文科省ガイドライン遵守 | — | 『部活動改革及び地域クラブ活動の推進等に関する総合的なガイドライン』(令和7年12月)の遵守を明記 |
「認定地域クラブ活動」について: 令和8年度から新設されたカテゴリです。ただし、競技部細則(地域クラブ活動の出場特例)は「認定地域クラブ活動」には適用されず、別途の規定が設けられています。詳細は日本中体連の公式サイトの公式発表をご確認ください。
地域クラブが参加するための要件チェックリスト
- ✅ 都道府県中体連への地域クラブとしての登録が完了していること
- ✅ クラブの設立目的が「地域における継続的なスポーツ活動の確保」であること(大会出場のみを目的として設立されていないこと)
- ✅ 原則として在籍校の所在都道府県の予選から参加すること
- ✅ 学校部活動との二重参加(同一系列大会での)をしていないこと
- ✅ 所属員が日本バドミントン協会・各県協会に会員登録し年会費を支払っていること
- ✅ 指導者が協会公認審判員資格(3級以上)を取得していること(困難な場合は県審判講習会に参加)
- ✅ JSPO公認スポーツ指導者(バドミントン)資格所持者が最低1名所属していること(3年以内取得の緩和・代替資格あり)
- ✅ 代表者・事務担当者・指導者が成人(20歳以上)で、1活動母体から1チームのみの登録であること
- ✅ 都道府県・ブロックの追加細則がある場合は、それにも従うこと
各都道府県ブロックの追加細則について
全国共通ルールに加えて、各都道府県・ブロックが独自の要件を上乗せする場合があります。
| 層 | 発出主体 | 確認方法 |
|---|---|---|
| 国 | 日本中体連 | 本記事・R8細則PDF参照 |
| ブロック | 各ブロック中体連(九州・東北・関東等) | 各ブロック中体連の公式発表を確認 |
| 都道府県 | 各都道府県中体連 | 各都道府県中体連の公式発表を確認 |
よくある質問(FAQ)
Q. 地域クラブがバドミントンの予選に参加するには、何の団体に登録が必要ですか?
A. 所属員は日本バドミントン協会・各都道府県協会への会員登録と年会費の支払いが必要です(R8細則に明記)。あわせて都道府県中体連への地域クラブ活動としての登録も必要です。
Q. 学校にバドミントン部がある場合でも、クラブから参加できますか?
A. 参加できます。ただし、同一の大会系列で学校所属とクラブ所属の両方から参加することはできません。どちらから参加するかは、生徒と保護者の意向を尊重して決めてください。
Q. 令和8年度から変わることはありますか?
A. R7で予告されていた「JSPO公認スポーツ指導者(バドミントン)資格所持者が最低1名所属」の要件が、R8から必須として発効しました(団体登録後3年以内取得の緩和措置・代替資格あり)。また「認定地域クラブ活動」区分が新設されています。詳細は日本中体連の公式サイトの公式発表をご確認ください。
出典
- (公財)日本中学校体育連盟「令和7年度全国中学校体育大会 地域クラブ活動の参加資格の特例競技部細則」(令6日中体発第305号、令和6年10月11日)
- (公財)日本中学校体育連盟「令和8年度全国中学校体育大会 地域クラブ活動の参加資格の特例 各競技細則等」
- 同上(宮城県中学校体育連盟 掲載PDF)
- 公益財団法人 日本中学校体育連盟(nippon-chutairen.or.jp)
- 公益財団法人 日本バドミントン協会(badminton.or.jp)
- 公益財団法人 日本スポーツ協会(JSPO)