この記事について
令和7年度(2025年度)から、全国中学校体育大会(全中)ソフトボールにおいて、部活動以外の地域クラブ活動に所属する生徒も大会参加が認められるようになりました。
ソフトボールには、全日本中学生ソフトボール大会との二重出場禁止、日本ソフトボール協会へのチーム登録・「中学生種別」への指導者登録など、競技固有の要件が定められています。令和8年度(2026年度)は『令和8年度全国中学校体育大会 地域クラブ活動の参加資格の特例 各競技細則等』に基づいて運用されます。
この記事では、公益財団法人日本中学校体育連盟(日本中体連)が定めた競技部細則を根拠に、全国共通のルールを詳しく解説します。
🏆 ソフトボールの全中2026 開催情報
令和8年度大会は2026年8月21日(金)〜24日(月)、岡山県倉敷市(倉敷スポーツ公園マスカットスタジアム ほか)で開催予定です。
ソフトボールの大会構成
全国中学校ソフトボール大会は男女各1種類で構成されており、都道府県→ブロック→全国の流れで進みます。
| 大会名 | 細則の特徴 |
|---|---|
| 全国中学校ソフトボール大会(男子・女子) | 団体のみ(条件付き)。全日本中学生ソフトボール大会との二重出場不可・「中学生種別」への指導者登録必須 |
根拠文書
令和7年度(R7)
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 文書名 | 令和7年度全国中学校体育大会 地域クラブ活動の参加資格の特例競技部細則 |
| 発出機関 | (公財)日本中学校体育連盟 会長 青海 正 |
| 文書番号 | 令6日中体発第305号 |
| 発出日 | 令和6年(2024年)10月11日 |
| 適用開始 | 令和7年度(2025年度)から |
令和8年度(R8)
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 文書名 | 令和8年度全国中学校体育大会 地域クラブ活動の参加資格の特例 各競技細則等 |
| 発出機関 | (公財)日本中学校体育連盟 |
| 文書番号 | (なし・一覧表形式) |
| 適用開始 | 令和8年度(2026年度)から |
競技別細則 原文(R8・ソフトボール)
令和8年度の各競技細則(一覧表形式)におけるソフトボールの規定は以下の通りです。団体出場のみ(条件付き)です。
団体出場の条件:当該年度の「全日本中学生ソフトボール大会」に出場していないこと(出場の選手・監督・コーチが含まれるチームも不可)。
協会・連盟登録の義務(団体):当該年度において、公益財団法人日本ソフトボール協会にチーム登録が完了していること。
指導者の公認資格:当該年度において、公益財団法人日本ソフトボール協会「中学生種別」に、当該チームの監督またはコーチとしての登録が必要(日本スポーツ協会公認指導者資格を有することが必須)。
その他の条件:
・下部大会から本大会を通じて、同一人物が複数のチームの監督・コーチ・引率者等を兼任してはならない。
・日本ソフトボール協会「チーム登録規定」上、都道府県大会からの出場を基本とする。ただし、下部大会の出場可否や大会出場チーム決定方法、出場枠数については都道府県中体連が判断し決定する。
・以下に該当するチームについても、当該年度において日本ソフトボール協会にチーム登録し、大会出場時には登録された指導者資格保持者がベンチ入りすることを条件とする。
1「地域展開モデル地区や自治体主導で地域展開を進めるために発足した地域クラブ活動」
2「地域展開の受け皿となっている地域クラブ活動」
3「休日と平日の運営主体が異なり、学校部活動以外で大会に出場するチーム」
令和7年度細則ではソフトボールは留意事項中心の構成でしたが、R8で「団体条件/協会登録/指導者資格/その他」に構造化され、全日本中学生ソフトボール大会との二重出場禁止・JSPO資格必須・ベンチ入り義務が明文化されました。
全国共通ルールの詳細解説
① 地域クラブ活動の登録要件
ソフトボールで地域クラブ活動から参加するには、都道府県中体連への地域クラブとしての登録が必要です。
| 登録先 | 備考 |
|---|---|
| 都道府県中体連 | 地域クラブ活動としての登録が必要 |
| 都道府県ソフトボール協会 | 当該年度のチーム登録が義務(R8細則) |
② 参加都道府県の原則
原則として、選手が在籍する中学校の所在地の都道府県から参加します。
ソフトボールの細則には都道府県をまたぐ参加に関する個別規定はありません。都道府県をまたいだ参加が必要な場合は、在籍校所在地の都道府県中体連にご相談ください。
③ 二重参加の禁止
同一の大会系列において、学校所属とクラブ所属の両方から参加することはできません。どちらの所属から参加するかは、生徒と保護者の意向を尊重して事前に決定してください。
指導者資格要件
当該年度において、日本ソフトボール協会「中学生種別」に監督またはコーチとして登録されている必要があり、JSPO公認指導者資格の保有が必須です。大会出場時には、登録された指導者資格保持者がベンチ入りすることが条件です。
R7→R8 主な変更点
| 変更内容 | R7 | R8 |
|---|---|---|
| 指導者要件 | 留意事項中心で明文化が薄い | 「中学生種別」への監督・コーチ登録+JSPO公認指導者資格必須+資格保持者のベンチ入り義務を明文化 |
| 「認定地域クラブ活動」カテゴリ | なし | 新設(競技別細則は適用外・未認定クラブは認定制度実施市区町村で参加不可、開始から2年間は猶予) |
| 文科省ガイドライン遵守 | — | 『部活動改革及び地域クラブ活動の推進等に関する総合的なガイドライン』(令和7年12月)の遵守を明記 |
「認定地域クラブ活動」について: 令和8年度から新設されたカテゴリです。ただし、競技部細則(地域クラブ活動の出場特例)は「認定地域クラブ活動」には適用されず、別途の規定が設けられています。詳細は日本中体連の公式サイトの公式発表をご確認ください。
地域クラブが参加するための要件チェックリスト
- ✅ 都道府県中体連への地域クラブとしての登録が完了していること
- ✅ クラブの設立目的が「地域における継続的なスポーツ活動の確保」であること(大会出場のみを目的として設立されていないこと)
- ✅ 原則として在籍校の所在都道府県の予選から参加すること
- ✅ 学校部活動との二重参加(同一系列大会での)をしていないこと
- ✅ 当該年度の全日本中学生ソフトボール大会に出場していないこと(出場選手・監督・コーチが含まれるチームも不可)
- ✅ 当該年度に日本ソフトボール協会へのチーム登録が完了していること
- ✅ 監督またはコーチが「中学生種別」に登録され、JSPO公認指導者資格を保有していること(大会では資格保持者がベンチ入り)
- ✅ 同一人物が複数チームの監督・コーチ・引率者等を兼任していないこと
- ✅ 都道府県・ブロックの追加細則がある場合は、それにも従うこと
各都道府県ブロックの追加細則について
全国共通ルールに加えて、各都道府県・ブロックが独自の要件を上乗せする場合があります。
| 層 | 発出主体 | 確認方法 |
|---|---|---|
| 国 | 日本中体連 | 本記事・R8細則PDF参照 |
| ブロック | 各ブロック中体連(九州・東北・関東等) | 各ブロック中体連の公式発表を確認 |
| 都道府県 | 各都道府県中体連 | 各都道府県中体連の公式発表を確認 |
よくある質問(FAQ)
Q. 地域クラブがソフトボールの予選に参加するには、何の団体に登録が必要ですか?
A. 当該年度において日本ソフトボール協会へのチーム登録と、「中学生種別」への監督・コーチ登録が必要です(R8細則に明記)。あわせて都道府県中体連への地域クラブ活動としての登録も必要です。
Q. 学校にソフトボール部がある場合でも、クラブから参加できますか?
A. 参加できます。ただし、同一の大会系列で学校所属とクラブ所属の両方から参加することはできません。どちらから参加するかは、生徒と保護者の意向を尊重して決めてください。
Q. 令和8年度から変わることはありますか?
A. R8で規定が構造化され、全日本中学生ソフトボール大会との二重出場禁止、「中学生種別」への指導者登録とJSPO公認指導者資格の必須化、資格保持者のベンチ入り義務が明文化されました。また「認定地域クラブ活動」区分が新設されています。詳細は日本中体連の公式サイトの公式発表をご確認ください。
出典
- (公財)日本中学校体育連盟「令和7年度全国中学校体育大会 地域クラブ活動の参加資格の特例競技部細則」(令6日中体発第305号、令和6年10月11日)
- (公財)日本中学校体育連盟「令和8年度全国中学校体育大会 地域クラブ活動の参加資格の特例 各競技細則等」
- 同上(宮城県中学校体育連盟 掲載PDF)
- 公益財団法人 日本中学校体育連盟(nippon-chutairen.or.jp)
- 公益財団法人 日本ソフトボール協会(softball.or.jp)
- 公益財団法人 日本スポーツ協会(JSPO)