トップ 事例を探す 岐阜県 【事例】岐阜県瑞穂市の部活動地域展開 ─ 保護者会主導と相談窓口一本化で安心移行
全種目 👥 5~10万人 🏫 中規模校(150〜300人) 📍 岐阜県

【事例】岐阜県瑞穂市の部活動地域展開 ─ 保護者会主導と相談窓口一本化で安心移行

公開:2026.04.29 更新:2026.05.17
この記事でわかること

・生涯学習課への窓口一本化により、保護者が「どこに聞けばよいか分からない」という混乱を解消した
・3段階のトラブル対応フローを事前に規定し、指導者・保護者が安心して活動に参加できる環境を整備
・相談窓口設置後は1日10件程度の問い合わせを受け付け、広報活動により保護者への周知が進んだ

自治体名 岐阜県瑞穂市
人口規模 約5.6万人(令和6年度時点)
中学校数 3校
運営形態 保護者会主体(相談窓口:生涯学習課・2名体制)
対象競技 全種目
保護者負担額 調査時点で未公表

取り組みの概要

岐阜県瑞穂市では保護者が運営主体となる地域クラブ活動体制の構築を進めています。地域クラブ活動の登録手続きや施設予約、指導者確保などの不明点が多く、問い合わせが頻発したため、市は統一的な相談窓口を設置し、保護者や指導者等の関係者がいつでも気軽に相談できる体制を整えました。令和5年度に保護者への意向調査と説明会を経て、令和6年4月に総括コーディネーターを配置して地域クラブ活動をスタートしました。

特徴的な取り組み

  • 相談窓口の生涯学習課への一本化: 地域クラブ活動に関するあらゆる問い合わせを生涯学習課(職員2名体制)に集約。情報を一元管理し、ハラスメントや事故等の内容によっては学校教育課等の他部署と連携して対応する。
  • 3段階のトラブル対応フロー: 「第1段階:指導者・保護者間で解決」「第2段階:生涯学習課・学校教育課で学校含めて協議」「第3段階:第三者を含めた協議」という段階的対応を規定し、関係者全員が安心して活動できる環境を構築した。
  • 総括コーディネーターの配置: 令和6年4月から総括コーディネーターを配置し、地域クラブ活動への移行支援と活動中のトラブル等に関する相談対応を実施。

課題と解決策

課題 解決策
保護者が地域クラブ活動の運営を担うにあたり、手続き・施設予約・指導者確保など不明点が多い 相談窓口を生涯学習課に一本化し、FAQ記録を蓄積することで問い合わせ対応を効率化
問い合わせ先が複数部署にまたがり、保護者が混乱する 一つの窓口が受け付けて内部で振り分ける体制を構築
保護者主体の運営では指導者確保が難しい 県の人材バンクや市体育協会・スポーツ少年団との連携で指導者を紹介・充実

成果・効果

相談窓口の設置後、1日10件程度の問い合わせを受け付け、状況によっては対面での相談も実施しています。保護者の混乱が軽減し、指導者問題も県・市の関係団体との連携により充実しました。保護者説明会や地域クラブ活動の広報資料等において相談窓口を案内したことで、保護者への相談窓口の周知が進みました。

出典

→ 原文: 令和6年度 地域スポーツクラブ活動体制整備事業(地域スポーツクラブ活動への移行に向けた実証事業)事例集(スポーツ庁, 令和7年)

監修・執筆:部活動地域展開ナビ
部活動の地域移行・総合型地域スポーツクラブの設立支援を専門とするメディア。全国の自治体・スポーツ協会・学校関係者を対象に、制度設計から運営実務まで実践的な情報を発信。文部科学省・スポーツ庁の公式資料および自治体の一次情報をもとに記事を作成しています。

💡 部活動地域展開ナビの視点:ここがポイント

瑞穂市では保護者が地域クラブ活動の運営主体を担う体制を採用したが、登録手続き・施設予約・指導者確保など多岐にわたる不明点が問い合わせの頻発を招いた。これを受けて市は、すべての問い合わせを生涯学習課(職員2名体制)に集約する相談窓口を設置し、情報の一元管理体制を整えた。ハラスメントや事故など内容によっては学校教育課等と連携して対応できる仕組みも設けている。令和5年度に保護者への意向調査と説明会を行い、令和6年4月に総括コーディネーターを配置して地域クラブ活動を正式に開始した。

📋 他地域が導入する際の想定ハードルと解決策

この取り組みで特に注目されるのは、3段階のトラブル対応フローの整備である。第1段階は指導者・保護者間での解決、第2段階は生涯学習課・学校教育課を交えた協議、第3段階は第三者を含む協議というように対応手順をあらかじめ規定することで、関係者全員が安心して活動に参加できる環境を構築した。相談窓口の設置後は1日10件程度の問い合わせを受け付け、保護者の混乱軽減に寄与している。指導者確保については県の人材バンクや市体育協会・スポーツ少年団との連携を活用しており、保護者主体の運営における課題を行政・関係団体の補完で解消する構造となっている。

📊 ガバナンスと持続可能性の評価

保護者主体の運営体制では、窓口担当職員の2名体制が繁忙期に対応しきれなくなる可能性が課題として挙げられている。瑞穂市ではオンライン対応の強化やアプリを活用した連絡・相談体制の整備が次のステップとして検討されており、他自治体が同様の体制を導入する際は、デジタルチャネルを当初から組み込んだ窓口設計を行うことで職員負担を軽減できる。

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