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【事例】岐阜県の部活動地域展開 ─ 専門係設置と6地区コーディネーター体制で部活の72.5%が移行完了

公開:2026.04.30 更新:2026.05.02
この記事でわかること

・県教委内「部活動改革専門係」の新設で行政主導の推進体制を一元化
・6地区×専任コーディネーター+総括コーディネーターの三層構造で全35市町村を支援
・令和6年度末に1,429部活中72.5%(1,036部活)の移行完了を達成

自治体名 岐阜県
人口規模 約193万人(2020年国勢調査)
中学校数 176校
運営形態 市町村委託・総合型地域スポーツクラブ等(市町村ごとに多様)
対象競技 全種目
保護者負担額 市町村・運営主体により異なる

取り組みの概要

岐阜県では令和4年度から令和6年度にかけて3か年計画で部活動の地域移行を推進してきました。県教育委員会内に「部活動改革専門係」を新設し、行政としての推進体制を整えるとともに、県内を6地区に分けてコーディネーターを配置。さらに各地区コーディネーターを統括する総括コーディネーター1名を設けることで、全35市町村への一貫した支援体制を構築しました。令和6年度末時点では、県内1,429部活のうち1,036部活(72.5%)が地域クラブ活動への移行を完了しています。

特徴的な取り組み

  • 県教委内「部活動改革専門係」の設置: 部活動改革を専任で担う係を教育委員会内に設置し、行政としての意思決定と市町村への指導・助言を一元化。担当者が明確になったことで、市町村からの問い合わせ対応や制度整備が迅速化しました。
  • 6地区コーディネーター体制: 県内を6地区に区分し、各地区に専任コーディネーターを配置。コーディネーターは担当市町村を定期的に巡回し、地域クラブの立ち上げ支援や指導者確保の相談に対応することで、現場ニーズに即した伴走支援を実現しています。
  • 総括コーディネーターによる全県統括: 6名の地区コーディネーターを束ねる総括コーディネーター1名を配置。地区間の情報共有や好事例の横展開を図り、移行の質の均一化に取り組んでいます。

課題と解決策

課題 解決策
市町村間の移行進捗にばらつきが生じやすい 地区コーディネーターが各市町村を定期巡回し、進捗を個別に把握・伴走支援。遅れている市町村には重点的にフォローを実施
指導者確保・財源確保など、移行に伴う実務上のハードルが市町村ごとに異なる 総括コーディネーターが各地区の課題を集約し、県として共通の解決策や情報を提供。好事例を横展開することで全体の底上げを図る
多様な運営主体・形態の整理 専門係が市町村の実情に応じた運営形態(総合型地域スポーツクラブ・NPO法人・民間事業者等)の選択をサポートし、移行計画の策定を支援

成果・効果

令和6年度末時点で、県内1,429部活のうち1,036部活(72.5%)が地域クラブ活動へ移行を完了しました。また全35市町村で地域移行に関する計画が策定済みとなっており、県全体で移行に向けた体制が整っています。専門係とコーディネーターの連携による伴走型支援が、県規模での高い移行完了率につながっています。

出典

→ 原文: 文部科学省「学校部活動及び新たな地域クラブ活動の在り方等に関する総合的なガイドライン」関連事例集(令和6年度)

監修・執筆:部活動地域展開ナビ
部活動の地域移行・総合型地域スポーツクラブの設立支援を専門とするメディア。全国の自治体・スポーツ協会・学校関係者を対象に、制度設計から運営実務まで実践的な情報を発信。文部科学省・スポーツ庁の公式資料および自治体の一次情報をもとに記事を作成しています。

💡 部活動地域展開ナビの視点:ここがポイント

岐阜県は令和4年度から令和6年度にかけての3か年計画で部活動の地域移行を推進してきた。県教育委員会内に「部活動改革専門係」を新設し、行政として意思決定と市町村への指導・助言を一元化した。県内を6地区に区分して専任コーディネーターを配置し、6名を統括する総括コーディネーター1名も設けることで、全35市町村を対象とした三層構造の支援体制を構築した。専門係の設置により市町村対応の迅速化が図られ、コーディネーターが現場の伴走を担う体制が整った。

📋 他地域が導入する際の想定ハードルと解決策

この取り組みの特徴は、行政機能と現場支援機能を役割として明確に分離した点にある。専門係が制度設計・方針決定・調整を担い、地区コーディネーターが各市町村を定期巡回して地域クラブの立ち上げや指導者確保の相談に応じる。総括コーディネーターは地区間の情報集約と好事例の横展開を担い、移行の質の均一化を図る。群馬県も総括コーディネーターを軸とした都道府県単位の推進体制を採用しており、広域支援における共通の手法として注目される。

📊 ガバナンスと持続可能性の評価

令和6年度末時点で、県内1,429部活のうち1,036部活(72.5%)が地域クラブ活動への移行を完了した。全35市町村で移行計画の策定も完了しており、県全体での体制整備が確認されている。専門係の設置とコーディネーターによる伴走支援の組み合わせが、3か年での高い移行完了率の実現につながった。

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