トップ 事例を探す 新潟県 【事例】新潟県長岡市の部活動地域展開 ─ 4者協定で84クラブ・月額3,960円・約1,300名参加「ながおかCome100クラブ」令和7年9月始動
全種目 👥 10~30万人 🏫 中規模校(150〜300人) 📍 新潟県

【事例】新潟県長岡市の部活動地域展開 ─ 4者協定で84クラブ・月額3,960円・約1,300名参加「ながおかCome100クラブ」令和7年9月始動

公開:2026.05.03 更新:2026.05.17
この記事でわかること

・4者協定でスポーツ協会・文化財団が役割分担し、指導者確保を組織化
・月額3,960円・文化系1,980円・軽減制度で経済的・地理的障壁に対応
・始動時に84クラブ・約1,300名参加、異校間交流による切磋琢磨の場を実現

自治体名 新潟県長岡市
人口規模 約25万人(2024年時点)
中学校数 複数校(市立中学校)
運営形態 市・市教育委員会・長岡市スポーツ協会・長岡市芸術文化振興財団の4者協定による地域クラブ活動(休日の部活動代替)
対象競技 16スポーツ種目+4文化芸術種目(計84クラブ)
保護者負担額 月額3,960円(税込)/文化・美術・歌唱系は月1,980円(税込)+年会費1,000円

取り組みの概要

新潟県長岡市は人口約25万人の県内最大規模の市で、令和7年9月6日(2025年9月)に休日の中学校部活動に代わる地域クラブ活動「ながおかCome100クラブ」を正式に始動させた。令和6年7月には市・市教育委員会・長岡市スポーツ協会・長岡市芸術文化振興財団の4者が協定を締結し、各機関の役割分担を明確にした上で準備を進めてきた。始動時点で84クラブが開設され、約1,300名の中学生が参加。16スポーツ種目と4文化芸術種目をカバーし、生徒が自分の希望する種目・クラブを選んで活動できる多様な環境が整備された。「ながおかCome100クラブ」という名称には、百(100)の多様なクラブ活動が展開される長岡市ならではの地域クラブ文化を育てたいという意志が込められている。

特徴的な取り組み

  • 市・教育委員会・スポーツ協会・文化財団の4者協定: 令和6年7月17日、市・市教育委員会・長岡市スポーツ協会・長岡市芸術文化振興財団の4者が協定を締結した。スポーツ系と文化系を横断した地域クラブ活動を一体的に推進する体制として、スポーツ協会が指導人材データバンク(ながおか指導人材データバンク)の運営を担い、文化財団が文化芸術系クラブの支援を担うなど、機能分担が明確になっている。
  • 月額3,960円の参加費設定と低所得世帯への軽減制度: 月会費は3,960円(税込)と設定されており、文化・美術・歌唱系は1,980円と区別されている。また年会費1,000円が別途必要となる。教育扶助受給世帯や遠距離参加者(自宅から主活動場所まで片道6km超)については費用軽減制度を設けており、経済的・地理的理由による参加障壁を軽減している。
  • 始動1年以内で84クラブ・約1,300名を実現: 令和7年9月の始動時点で16スポーツ種目・4文化芸術種目の84クラブが稼働し、約1,300名の中学生が参加している。大規模都市だからこそ実現可能なクラブ数の多さが、生徒の多様な選択肢を保障している。令和8年4月時点のエリア一覧PDFも公表されており、透明性の高い情報発信が継続されている。
  • 他校の生徒との合同活動による切磋琢磨: 地域クラブは学校の枠を超えた活動であるため、異なる学校の生徒が同じクラブで一緒に活動できる。これにより、少人数校では実現できない練習環境や、多様な仲間との交流が生まれ、生徒の成長機会が拡大している。

課題と解決策

課題 解決策
月3,960円という参加費が一部家庭には負担となる 令和8年度以降に月額3,000円以内への引き下げを検討中。教育扶助世帯・遠距離参加者への軽減制度も整備済み
スポーツ・文化両分野の指導者確保 長岡市スポーツ協会が「ながおか指導人材データバンク」を運営し、指導スタッフと活動サポーターを系統的に募集・マッチング
多数のクラブ・種目の情報管理と透明性確保 専用ウェブサイト・エリア一覧PDF(毎年度更新)・長岡市公式サイトで84クラブの情報を一元公開

成果・効果

令和7年9月6日の始動以来、ながおかCome100クラブは84クラブ・約1,300名という規模で軌道に乗っており、土曜・日曜の休日部活動代替として機能している。16スポーツ種目・4文化芸術種目という豊富な選択肢は、学校の部活動では提供できなかった多様な活動機会を生徒に提供している。他校の生徒とともに活動する環境は、生徒同士の交流を広げるとともに、競争と切磋琢磨の場としても機能している。参加費引き下げの検討(月3,000円以内)が進んでいることは、さらなる参加者の拡大に向けた前向きな姿勢を示している。

出典

→ 原文: 長岡市公式サイト ながおかCome100クラブ活動

→ 参考: 新潟日報「長岡市・休日部活動の地域移行、概要固まる!参加費は月額3960円、約110クラブ開設…5月に仮申し込み」

監修・執筆:部活動地域展開ナビ
部活動の地域移行・総合型地域スポーツクラブの設立支援を専門とするメディア。全国の自治体・スポーツ協会・学校関係者を対象に、制度設計から運営実務まで実践的な情報を発信。文部科学省・スポーツ庁の公式資料および自治体の一次情報をもとに記事を作成しています。

💡 部活動地域展開ナビの視点:ここがポイント

ながおかCome100クラブのガバナンスの核心は、令和6年7月に締結された4者協定にある。市・市教育委員会に加え、長岡市スポーツ協会と長岡市芸術文化振興財団が協定当事者として加わることで、スポーツ系と文化芸術系のクラブ活動をそれぞれの専門機関が担う分担体制が整備された。スポーツ協会は「ながおか指導人材データバンク」を運営して指導スタッフと活動サポーターの組織的な募集・マッチングを担い、文化財団は文化芸術系クラブの支援を担う。専門性に応じた機関が役割を持ち寄ることで、行政が個別に指導者を探す必要がなくなり、継続的な人材確保が可能になっている。

📋 他地域が導入する際の想定ハードルと解決策

月会費はスポーツ系3,960円(税込)、文化・美術・歌唱系1,980円(税込)と区別されており、文化系が半額に設定されている点が特徴だ。年会費1,000円が別途必要となるが、教育扶助受給世帯と自宅から主活動場所まで片道6km超の遠距離参加者には費用軽減制度が整備されており、経済的・地理的な参加障壁への対応が図られている。始動後も令和8年度以降に月額3,000円以内への引き下げを検討している点は、実運用データを踏まえた制度改善への柔軟な姿勢を示しており、参加者拡大に向けた継続的な取り組みとして注目される。

📊 ガバナンスと持続可能性の評価

令和7年9月の始動時点で16スポーツ種目・4文化芸術種目の84クラブが稼働し、約1,300名の中学生が参加している。学校の枠を超えた活動であるため、異なる学校の生徒が同一クラブで活動でき、少人数校では実現困難な練習環境や多様な仲間との交流が生まれている。令和8年4月時点のエリア一覧PDFも公表され、情報開示の透明性も継続して確保されている。

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