トップ 事例を探す 長崎県 【事例】長崎県長崎市の部活動地域展開 ─ 大学生指導者活用と地域クラブ認定制度
全種目 👥 30万人以上 🏫 大規模校(300人以上) 📍 長崎県

【事例】長崎県長崎市の部活動地域展開 ─ 大学生指導者活用と地域クラブ認定制度

公開:2026.04.03 更新:2026.05.17
この記事でわかること

・長崎国際大学の学生約40名が指導者として派遣され、指導者不足と学生のキャリア形成を同時に解決
・部活動指導員を令和5年度の4名から31名へ大幅に増員し、地域クラブへの移行を支援
・令和6年3月に地域クラブ認定制度を整備し、認定クラブへ施設利用・情報提供等の支援を提供

自治体名 長崎県長崎市
人口規模 約39.0万人(2024年時点)
中学校数 37校(市立中学校、令和7年5月1日現在)
運営形態 スポーツ・文化団体・民間クラブ・保護者組織等が各クラブを運営(複合型)
対象競技 運動部・文化部ともに対象(2025年12月時点で12校15クラブが発足、種目詳細は非公表)
保護者負担額 「現在の部活動費から著しく増加しないようにする」方針。具体的な月額は調査時点で未公表。

取り組みの概要

長崎市は全市立中36校・約6千人が部活に加入するという規模のもと、令和9年(2027年)9月までに休日部活動を地域クラブへ完全移行する計画を掲げています。令和7年(2025年)4月に「地域クラブ活動推進室」を新設し、全36校への戸別訪問・保護者を交えた個別協議・民間企業や長崎国際大学との連携による指導者確保を進めました。2025年12月時点で12校・15クラブが発足し、順次拡大中です。部員不足校向けの「合同部活動」や希望の部活がない生徒向けの「拠点校部活動」を経由し、最終的な地域クラブへの移行を段階的に進めています。

特徴的な取り組み

  • 長崎国際大学との連携による学生指導者の派遣: 大学のカリキュラムで「地域移行」を学んだ学生約40名が指導者として中学校部活動に派遣され、指導者不足の解消と学生のキャリア形成を同時に実現しています。
  • 部活動指導員の大幅増員: 部活動指導員を令和5年度の4名から31名へ大幅に増員し、地域クラブへの円滑な接続を支援しています。
  • 「地域クラブ認定制度」の整備: 市が地域クラブを公式に認定する制度(長崎市地域クラブの認定)を令和6年3月に整備し、認定クラブに対して施設利用・情報提供等の支援を提供しています。

課題と解決策

課題 解決策
専門性の高い競技種目を中心とした指導者の確保 長崎国際大学学生指導者の派遣と部活動指導員の4名→31名への大幅増員で対応。
保護者の費用負担増加への懸念 「現在の部活動費から著しく増加しないようにする」方針を明示。困窮世帯への補助制度を別途検討中。

成果・効果

2025年12月時点で全市立中36校のうち12校・15クラブが発足しました。令和7年4月に設置された「地域クラブ活動推進室」を中心に一元的な推進体制が整備されており、令和9年9月の完全移行に向けた取り組みが着実に進んでいます。

出典

→ 原文: 長崎市「部活動の地域移行」

監修・執筆:部活動地域展開ナビ
部活動の地域移行・総合型地域スポーツクラブの設立支援を専門とするメディア。全国の自治体・スポーツ協会・学校関係者を対象に、制度設計から運営実務まで実践的な情報を発信。文部科学省・スポーツ庁の公式資料および自治体の一次情報をもとに記事を作成しています。

💡 部活動地域展開ナビの視点:ここがポイント

長崎市は市立中36校・約6千人が部活に加入するという大規模な環境のもと、2027年9月までに休日部活動を地域クラブへ完全移行する計画を掲げている。令和7年4月には「地域クラブ活動推進室」を新設し、全36校への戸別訪問・保護者を交えた個別協議を通じて合意形成を進めた。運営形態はスポーツ・文化団体・民間クラブ・保護者組織等による複合型とし、部員不足校向けの合同部活動や拠点校部活動を経由して最終的な地域クラブ移行に至る段階的なプロセスを設計している。

📋 他地域が導入する際の想定ハードルと解決策

この取り組みでは、長崎国際大学との連携による学生指導者の派遣が特徴的な施策となっている。大学カリキュラムで地域移行を学んだ学生約40名が指導者として参加し、指導者不足の解消と学生のキャリア形成を同時に実現している。また部活動指導員を令和5年度の4名から31名へ大幅に増員した。令和6年3月には「長崎市地域クラブの認定」制度を整備し、認定クラブへの施設利用・情報提供等の支援を制度化するとともに、保護者の費用負担については「現在の部活動費から著しく増加しないようにする」方針を明示し、困窮世帯への補助制度も別途検討中としている。

📊 ガバナンスと持続可能性の評価

2025年12月時点で全市立中36校のうち12校・15クラブが発足し、2027年9月の完全移行目標に向けた取り組みは着実に進んでいる。「地域クラブ活動推進室」による一元的な推進体制と、大学連携・認定制度という複数の施策を組み合わせることで、36校・約6千人規模の移行を支える体制が整備されつつある。保護者負担の抑制と困窮世帯への補助制度の具体化が、今後の拡大局面に向けた課題として残っている。

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