トップ 事例を探す 兵庫県 【事例】兵庫県姫路市の部活動地域展開 ─ 「姫カツ」R8.9休日移行→R10.10平日・休日完全移行×スポーツクラブ21の71クラブ×登録団体176
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【事例】兵庫県姫路市の部活動地域展開 ─ 「姫カツ」R8.9休日移行→R10.10平日・休日完全移行×スポーツクラブ21の71クラブ×登録団体176

公開:2026.05.21 更新:2026.05.21
この記事でわかること

・姫路市「姫カツ」事業(令和8年9月休日移行→令和10年10月平日・休日完全移行)
・スポーツクラブ21(71クラブ・69小学校区+2地域)の超分散型基盤活用
・登録団体176(活動拠点・令和8年1月30日時点)の中核市規模受け皿整備

自治体名 兵庫県姫路市
人口規模 約52万人(2025年時点・中核市・兵庫県西播磨地域)
中学校数 市立中学校・登録団体176(活動拠点・令和8年1月30日時点)
運営形態 市・学校・関係団体連携設立「姫カツ」/実施団体:市内競技団体・スポーツクラブ21(71クラブ)・姫路市スポーツ少年団(12種目)等
対象競技 サッカー・ソフトボール・ミニバスケットボール・体操・バレーボール・空手道・軟式野球・複合・剣道・スポーツチャンバラ・柔道・少林寺拳法ほか(スポ少12種目)/グラウンドゴルフ・ペタンク等(スポーツクラブ21)
保護者負担額 地域クラブごとに設定(スポーツクラブ21は会員会費による自主運営)

取り組みの概要

兵庫県姫路市は、人口約52万人の中核市として、令和8(2026)年9月以降に「休日の学校部活動」に代わって新たな地域クラブ活動「姫カツ」を展開し、令和10(2028)年度10月以降を目途に「平日・休日ともに姫カツ」へ完全移行する2段階ロードマップを公表しました。「姫カツ」は姫路市と学校・関係団体が連携して設立・運営する新たな地域クラブ活動で、市内の競技団体・スポーツクラブ21・スポーツ少年団など既存の地域団体が実施団体となります。各活動の指導は地域の指導者(指導を希望する教職員を含む)が担い、令和8年1月30日時点で登録団体(活動拠点)は176に達するなど、改革推進期間中に大規模な受け皿整備が進行しています。姫路市の特徴は、小学校区ごとに設置されているスポーツクラブ21(市内全部で71クラブ・69小学校区+2地域)という既存の超分散型地域スポーツ基盤を活用できる点です。

特徴的な取り組み

  • 「姫カツ」事業ブランディング: 「姫路の姫」と「部活動・カツ」を掛け合わせた事業愛称で、市民・保護者・生徒への浸透を図る中核市52万人の広報戦略。
  • 2段階完全移行ロードマップ: 令和8年9月以降=休日の学校部活動を「姫カツ」へ移行/令和10年10月以降を目途=平日・休日とも「姫カツ」へ完全移行—と明確な2段階ゴール設定。
  • 176登録団体(活動拠点)の規模感: 令和8年1月30日時点で登録団体176に到達。中核市規模の自治体としては全国でも稀な大規模受け皿整備で、生徒の活動選択肢の多様性を担保。
  • 3つの既存地域団体を活用: ①市内競技団体/②スポーツクラブ21(71クラブ・69小学校区+2地域)/③姫路市スポーツ少年団(12種目)を実施団体として位置付け、既存の地域スポーツ・文化基盤を最大限活用。
  • スポーツクラブ21の超分散型基盤活用: 兵庫県発祥の「スポーツクラブ21」(会員会費による自主運営)が69小学校区+2地域に71クラブ存在し、グラウンドゴルフ・ペタンクなど多世代型スポーツも提供。子どもから高齢者まで多世代交流型の地域クラブ活動を実現する独自基盤。
  • スポーツ少年団12種目の活用: サッカー・ソフトボール・ミニバスケットボール・体操・バレーボール・空手道・軟式野球・複合・剣道・スポーツチャンバラ・柔道・少林寺拳法の12種目で姫路市スポーツ少年団が活動しており、これを姫カツ実施団体として組み込む。

課題と解決策

課題 解決策
中核市52万人規模での運営団体の質と量の両立 登録団体(活動拠点)176に拡大(令和8年1月30日時点)し、既存スポーツクラブ21・スポーツ少年団・競技団体の3層活用で多様性を確保
少子化による単独校でのチーム編成困難 「姫カツ」で校区を超えた合同活動を可能にし、既存の超分散型スポーツクラブ21(71クラブ)基盤を活用
令和10年10月以降の平日・休日完全移行 令和8年9月の休日移行から2年間の検証期間を経て段階的に拡大する2段階ロードマップ
指導者確保 地域の指導者(指導を希望する教職員を含む)+指導者派遣事業補助金で財政支援

成果・効果

姫路市は人口52万人の中核市として、改革推進期間中に登録団体(活動拠点)を176まで拡大したことで、令和8年9月以降の休日「姫カツ」移行に向けた基盤整備を着実に進めています。兵庫県発祥の「スポーツクラブ21」が小学校区ごとに71クラブ展開されているという既存基盤は、姫路市の地域クラブ活動移行において他自治体に類を見ない強みで、多世代型スポーツ(グラウンドゴルフ・ペタンク等)も含む多様な活動を提供できます。スポーツ少年団12種目の実施団体組込みと、令和10年10月以降の平日・休日完全移行という長期視点での制度設計は、中核市規模での地域クラブ活動の持続可能性を担保する好例となります。

出典

→ 原文: 姫カツ(中学校部活動の地域展開)とは(姫路市公式サイト・健康教育課)スポーツクラブ21の紹介(姫路市公式サイト)姫路市中学校部活動及び地域クラブ活動部員等派遣事業補助金

監修・執筆:部活動地域展開ナビ
部活動の地域移行・総合型地域スポーツクラブの設立支援を専門とするメディア。全国の自治体・スポーツ協会・学校関係者を対象に、制度設計から運営実務まで実践的な情報を発信。文部科学省・スポーツ庁の公式資料および自治体の一次情報をもとに記事を作成しています。

💡 部活動地域展開ナビの視点:ここがポイント

姫路市の事例の最大の特徴は、「スポーツクラブ21」という兵庫県独自の小学校区単位の超分散型スポーツクラブ基盤(71クラブ)を活用できる点と、登録団体176という圧倒的な受け皿規模です。多くの中核市が「受け皿団体不足」に悩むなか、姫路市は既存のスポーツクラブ21・スポーツ少年団・競技団体の3層を組み合わせることで、令和8年1月時点で176団体(活動拠点)まで拡大しました。「姫カツ」というブランディングと、令和8年9月休日移行→令和10年10月平日・休日完全移行という2段階ロードマップは、中核市52万人クラスの参考になる体系的アプローチです。

📋 他地域が導入する際の想定ハードルと解決策

姫路市方式を他の自治体が導入する際の最大のハードルは、「スポーツクラブ21」相当の小学校区単位の地域スポーツクラブ基盤が他県にはないことです。兵庫県内の自治体は既存のスポーツクラブ21を活用できますが、他県では総合型地域スポーツクラブ・スポーツ少年団・競技団体・PTA連携クラブなど複数の地域団体を組み合わせる必要があります。姫路市のような176団体規模を一気に整備するのは困難なため、令和5〜7年度の改革推進期間で段階的に登録団体を増やすロードマップが現実的です。「姫カツ」のような事業ブランディングは市民認知度向上に有効で、参考にしやすいアプローチです。

📊 ガバナンスと持続可能性の評価

姫路市の制度は、スポーツクラブ21(71クラブ)・スポーツ少年団(12種目)・競技団体の3層活用+登録団体176の規模感+2段階ロードマップで持続可能性を確保しています。スポーツクラブ21は会員会費による自主運営という財源独立性があり、地域団体の持続可能性として優れた基盤です。一方、平日・休日完全移行(令和10年10月以降)に向けて、平日活動を担える地域指導者の確保が次のフェーズの論点となります。

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