【事例】秋田県大館市の部活動地域展開 ─ スポーツ協会主導で5種目4校から始めるモデル移行
この記事でわかること
・スポーツ協会を運営主体として5種目を横断管理する一元的運営体制を構築
・大学准教授と元県中体連会長の退職校長が理論と実務の両面から総括コーディネートを担う
・県の広域指導者登録システムを活用し市外からも指導者を確保する二層構造モデル
| 自治体名 | 秋田県大館市 |
|---|---|
| 人口規模 | 約6.9万人(2020年国勢調査) |
| 中学校数 | 8校 |
| 運営形態 | 大館市スポーツ協会(委託運営) |
| 対象競技 | 柔道、水泳、陸上競技、男子卓球、男子バレーボール |
| 保護者負担額 | 調査時点で未公表 |
取り組みの概要
秋田県の実証事業モデル地域3市町(能代市・大館市・羽後町)のひとつに選定された大館市は、令和5年度から休日部活動の地域移行に取り組んでいます。大館市スポーツ協会を運営主体として、市内8校のうち4校・5部活(柔道部・水泳部・陸上競技部・男子卓球部・男子バレーボール部)でモデル実施を開始しました。秋田県が整備した広域指導者登録システムを活用しながら、段階的な拡大を見据えた実証を進めています。
特徴的な取り組み
- スポーツ協会による一元的運営: 大館市スポーツ協会が地域クラブとして機能し、5種目を横断的に管理・調整する体制を構築しました。
- 複層的なコーディネーター体制: 総括コーディネーターとして大学准教授(研究・理論面)と元県中体連会長の退職校長(現場・行政面)の2名を配置し、理論と実務の両面から取り組みを支援しています。
- 広域指導者登録システムの活用: 秋田県全体で整備した広域指導者登録システムに参加し、市外を含む広域から指導者を確保できる仕組みを取り入れています。
- スモールスタート・段階拡大: 全8校中4校・5種目からパイロット実施を開始し、成果と課題を検証しながら他校・他種目への展開を図る慎重なアプローチを採用しています。
課題と解決策
| 課題 | 解決策 |
|---|---|
| 地方都市における指導者確保の困難 | 秋田県の広域指導者登録システムへの参加により、市外からも指導者を招聘できる広域的な確保体制を整備 |
| 運営ノウハウと現場経験の両立 | 大学准教授と元県中体連会長(退職校長)の2名体制で、研究知見と現場経験の双方を活かした実践的な運営支援を実現 |
| 全校・全種目への一斉展開リスク | 4校・5種目からのモデル実施でノウハウを蓄積し、段階的に拡大することでリスクを分散 |
成果・効果
秋田県のモデル地域3市町のひとつとして、能代市・羽後町とともに先進的な実証を推進しています。スポーツ協会が組織的に地域移行を担う体制を構築したことで、学校の教員が休日に部活動を引率・指導する負担の軽減が期待されます。また、大学准教授によるコーディネート支援が入ることで、実証データの収集・分析が組織的に行われており、県全体への横展開に向けた知見の蓄積が進められています。
出典
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