【事例】大阪府大東市の部活動地域展開 ─ 三クラブ三様の多目的設計×運営事務局4職種体制×将棋連盟連携Cool Japan Club
・大東市の「三クラブ三様」(剣道:大会出場/水泳:大会+レクリエーション/バスケスクール:個人スキル)多目的設計
・巡回スタッフ+ICTスタッフを新規配置した運営事務局の4職種体制とDX化推進
・日本将棋連盟関西本部と連携した文化部「メディア部」「Cool Japan Club」の新規創設モデル
| 自治体名 | 大阪府大東市 |
|---|---|
| 人口規模 | 約11.9万人(2024年時点) |
| 中学校数 | 8校(市域全中学校) |
| 運営形態 | 大東市部活動地域移行運営事務局(担当指導主事+総括コーディネーター+巡回スタッフ+ICTスタッフ)×府立緑風冠高校・四條畷学園高校・大学・日本将棋連盟連携 |
| 対象競技 | 剣道(東4校×2チーム編成)・水泳(学校/近隣の水泳施設)・バスケットボールスクール(市内大学指導者派遣)・文化部「メディア部」「Cool Japan Club」 |
| 保護者負担額 | 受益者負担検討中・施設無償借用 |
取り組みの概要
大阪府大東市は、大阪府の地域スポーツクラブ活動体制整備事業の継続実施市として、令和5年度から「大東市部活動地域移行運営事務局」を開設。担当指導主事と総括コーディネーターに加え、令和6年度からは巡回スタッフとICTスタッフを新規配置し、市内全8中学校を対象に「持続的かつ安定的な運営事務局体制の構築」と「生徒一人ひとりの多様なニーズに応じた活動機会の提供」を進めている。運動部は「三クラブ三様」の取組として、剣道部(継続:大会出場目的の地域クラブ活動)・水泳部(拡充:大会出場とレクリエーション兼備)・バスケットボールスクール(拡充:レクリエーションや個人スキルアップ活動)を整備。文化部は「メディア部」「Cool Japan Club」の2部活動を地域移行実証で開始している。
特徴的な取り組み
- 「三クラブ三様」の多目的設計: 剣道部(大会出場目的)・水泳部(大会+レクリエーション)・バスケットボールスクール(レクリエーション・個人スキルアップ)と、目的別の3タイプを並行運営。生徒のニーズに応じた選択肢を提供する設計。
- 巡回スタッフ+ICTスタッフの新規配置: 令和6年度から運営事務局に巡回スタッフ(活動現場での情報収集・連絡アプリ運用・広報活動担当)とICTスタッフ(連絡アプリ運用・広報活動担当)を新規配置。事務局機能の充実と現場対応の両立。
- 剣道部「東西4校ずつ2チーム編成」: 令和5年度から剣道部の休日活動を地域移行。市内8中学校を東4校・西4校で2チーム(大東剣東・大東剣西)に編成。府立緑風冠高校(剣道)と南郷小・南郷中(剣西)が活動場所として連携。
- 近隣高校・大学・日本将棋連盟関西本部連携: 府立緑風冠高校・四條畷学園高校・四條畷学園短期大学・市内府立高校(野球場:水泳部の活動場所)・日本将棋連盟関西本部と連携。中学生が高校生・大学生・将棋有段者と交流できる多世代連携モデル。
- 文化部「メディア部」「Cool Japan Club」の新規創設: 市内全8中学校の希望生徒に対し、休日のみ2週間に1回(3時間)程度、地域人材を活用した動画や番組の制作・発信を主な活動とする「メディア部」、将棋やけん玉などの日本の伝統文化に取り組む「Cool Japan Club」を実証。学校部活動にない文化活動を地域クラブとして実施。
課題と解決策
| 課題 | 解決策 |
|---|---|
| 移行競技種目数の増加に伴う事務業務量の増大 | 令和5年度の担当指導主事+総括コーディネーター体制から、令和6年度に巡回スタッフ+ICTスタッフを追加配置で対応 |
| 今後の地域移行に関する丁寧なヒアリング・意見調整にかかる時間・労力増加 | 巡回スタッフが現場でのヒアリング・意見聴取を実施。事務局機能の充実を図る |
| 年度途中で指導者が辞職したり、新たな指導者を任用したりするケース発生 | ICT活用で指導者間・指導者と生徒間のコミュニケーションをDX化。近隣の高校・日本将棋連盟関西本部など関係団体と連携し指導者確保 |
| 活動場所及び付属設備の継続的確保 | 市の協力で施設無償借用。学校施設・市立高校グラウンド・近隣の水泳施設を活用 |
成果・効果
令和5年度から剣道部の休日地域移行を東4校×2チーム編成で開始し、令和6年度から水泳部の休日活動を地域移行(学校施設や近隣の水泳施設を利用しながら活動を実施)。さらに令和6年度からバスケットボールスクールを新設し、市内府立高校を活動場所とし、市内にある大学から指導者を派遣する産学連携モデルも実現した。文化部では「メディア部」「Cool Japan Club」の2部活動で動画制作・将棋・けん玉などを実施。市内全8中学校での実証展開と運営事務局の充実により、運動部・文化部を含む多様な活動機会の提供体制が整備されている。
出典
→ 大阪府実証事業資料: 大阪府「令和6年度スポーツ庁・文化庁委託事業について」資料
→ 大東市公式: 大東市公式サイト
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