トップ 事例を探す 愛媛県 【事例】愛媛県松山市の部活動地域展開 ─ 令和9年9月完全移行を目指す段階的推進モデル
全種目 👥 30万人以上 🏫 大規模校(300人以上) 📍 愛媛県

【事例】愛媛県松山市の部活動地域展開 ─ 令和9年9月完全移行を目指す段階的推進モデル

公開:2026.04.17 更新:2026.05.27
この記事でわかること

・愛媛県松山市が地域移行で直面した課題と具体的な解決策
・運営主体の選択背景と財源確保の工夫
・他の自治体が参考にすべき3つの視点(部活動地域展開ナビの分析)

自治体名 愛媛県松山市
人口規模 約49万人(2024年4月時点)
中学校数 29校(市立中学校)
運営形態 地域クラブ活動(地域人材による運営)
対象競技 全種目(令和7年度:28校43部活動で実施)
保護者負担額 調査時点で未公表

取り組みの概要

松山市では、令和3年度(2021年度)から中学校部活動の地域移行に向けた取り組みを開始しました。全市立中学校29校の休日における運動部活動を、令和9年(2027年)9月1日から「地域クラブ活動」として地域人材が担う形で完全実施することを目標としています。令和7年度(2025年度)時点では28校・43部活動が地域クラブ活動として実施されており、段階的に移行を拡大しています。松山市は「松山市立中学校部活動地域移行推進計画」を策定し、計画的かつ持続可能な体制の整備を進めています。

特徴的な取り組み

  • 段階的拡大方式:令和3年度から毎年参加校・部活動数を拡大し、令和7年度には28校・43部活動が参加。令和9年9月の完全実施に向けて着実に実績を積み上げています。
  • 推進計画の明文化:「松山市の地域クラブ活動の在り方等に関する方針」と「松山市立中学校部活動地域移行推進計画」を整備し、市の方針と具体的スケジュールを公表しています。
  • パブリックコメントによる市民参加:推進計画(案)についてパブリックコメントを実施(令和7年2月)し、市民の意見を計画に反映する透明性の高い策定プロセスを採用しています。

課題と解決策

課題 解決策
地域人材・指導者の確保 保健体育課が中心となり地域クラブ活動の運営支援体制を整備。地域の指導者情報を集約し、学校と地域をつなぐコーディネート機能を担っています。
29校への段階的展開 令和3年度から参加校・参加部活動数を段階的に増やし、令和9年9月の完全実施に向けてノウハウを蓄積する方式を採用しています。

成果・効果

令和7年度には市立中学校29校中28校・43部活動が地域クラブ活動として実施されており、令和9年9月の完全実施に向けて着実に移行が進んでいます。パブリックコメントでは8件の市民意見が寄せられ、市民が計画策定に参加できる仕組みが機能しています。

出典

→ 原文: 中学校部活動の地域移行(展開)について ─ 松山市公式ホームページ

監修・執筆:部活動地域展開ナビ
部活動の地域移行・総合型地域スポーツクラブの設立支援を専門とするメディア。全国の自治体・スポーツ協会・学校関係者を対象に、制度設計から運営実務まで実践的な情報を発信。文部科学省・スポーツ庁の公式資料および自治体の一次情報をもとに記事を作成しています。

💡 部活動地域展開ナビの視点:ここがポイント

令和9年9月という具体的な期限を設定して段階的移行を進める松山市のアプローチは、「いつまでに何を達成するか」が明確な点で評価できる。地域移行が停滞する自治体の多くは、ロードマップが曖昧なまま議論を続けた結果、「様子見」のループに入ってしまう。松山市のように期限を公表することで、学校・保護者・スポーツ団体それぞれが逆算して準備を始めるようになる。段階的推進というモデルは、早期の全校一斉移行と比べてリスクが分散される一方、中途半端な時期が長くなることで現場の負担(部活動と地域移行の二重管理)が生じやすい点には注意が必要だ。

📋 他地域が導入する際の想定ハードルと解決策

段階的移行モデルで最も重要な「最初の一歩」の設計について、松山市のように「モデル校から始める」という方法は非常に合理的だ。モデル校での実施を通じて課題を洗い出し、改善策を他校展開時に盛り込む「実証→改善→展開」のサイクルを明確化することで、移行の精度が上がる。他の学校・保護者に対しては、モデル校での実施状況を視察できる機会を設けることで「自分たちの番が来たとき何が起こるか」のイメージ形成を促すことができる。

📊 ガバナンスと持続可能性の評価

完全移行後の財源構造を令和9年9月の時点で確立しておくことが最重要課題だ。国の補助金が段階的に縮小される前提で、参加費・行政補助・民間協賛の三本柱のバランスを今から設計しておく必要がある。指導者の確保については、スポーツ資格保持者のデータベース構築と、指導希望者の登録制度を早期に整備することで、完全移行時の「指導者不足パニック」を防ぐことができる。

CONSULTING / 専門家に相談

受け皿団体の組織整備・経営について
専門家に相談しませんか?

設立手続きの進め方・行政との調整・資金計画など、
総合型地域スポーツクラブ特化のコンサルティングをご提供しています。

🏢 クラブ立ち上げ
🤝 行政調整・仲介
📊 事業計画策定

HOW TO START

3ステップで
相談を始められます

  • 01フォームから状況を送信
  • 02オンラインで初回ヒアリング
  • 03最適な支援プランを提示
専門家に相談する →