トップ 事例を探す 福岡県 【事例】福岡県宗像市の部活動地域展開 ─ 民間委託と自主クラブ併存モデル
バレーボール 👥 5~10万人 🏫 中規模校(150〜300人) 📍 福岡県

【事例】福岡県宗像市の部活動地域展開 ─ 民間委託と自主クラブ併存モデル

公開:2026.04.03 更新:2026.05.17
この記事でわかること

・令和5年度に405人が参加し、民間委託による専門的指導体制が評価されている
・「Sgrum」アプリ導入で参加申込・連絡・日程管理をデジタル化し運営効率を向上
・地域クラブに移行しない生徒向けに週2日程度の「学校サークル活動」を学校内に存続

自治体名 福岡県宗像市
人口規模 約9.7万人(2024年時点)
中学校数 7校(市立中学校6校+義務教育学校1校)
運営形態 民間委託型(株式会社グローバルアリーナ)+新設地域クラブ(複合型)
対象競技 軟式野球、バスケットボール(男女)、バレーボール(男女)、サッカー、ソフトテニス、吹奏楽(令和6年度・全16教室)
保護者負担額 調査時点で未公表(参加申込制のクラブ形態につき要問合せ)

取り組みの概要

宗像市は少子化による部員不足と教員の長時間労働という課題に対応するため、令和4年(2022年)5月に「中学校部活動改革推進協議会」(教員代表・市スポーツ協会・県教委・市教委・有識者10名で構成)を設置し、地域移行の方針を策定しました。令和5年(2023年)9月から「むなかたアカデミークラブ(スポーツ10種目)」と新設地域クラブの運営を開始し、令和6年(2024年)度からは吹奏楽を含む文化部(全16教室)へと対象を拡大しました。休日の完全移行は令和8年度中、平日は令和9年度中を目標としています。

特徴的な取り組み

  • 産学官民連携モデル: 株式会社グローバルアリーナへの委託運営により専門的なスポーツ指導を実現。東海大学付属福岡高校と連携した吹奏楽クラブも設置し、幅広い競技・文化種目に対応しています。
  • アプリ「Sgrum」による運営管理のデジタル化: 部活動運営管理アプリを採用し、参加申込・連絡・日程管理をデジタル化することで、保護者・指導者・行政の連絡コストを削減しています。
  • 学校サークル活動の並行設置: 対外試合不参加・週2日程度の「学校サークル活動」を学校内に残すことで、地域クラブへの移行に参加しない生徒の活動機会も確保しています。

課題と解決策

課題 解決策
文化部(吹奏楽・美術等)の受け皿が不足していた 東海大付属福岡高校との連携による吹奏楽クラブを令和6年度に開設。美術・放送部については引き続き調整中。
地域クラブへ移行しない生徒の活動機会の確保 対外試合なし・週2日程度の「学校サークル活動」を学校内に残す形で受け皿を設け、すべての生徒が何らかの活動を継続できるよう配慮しています。

成果・効果

令和5年度実績として、「むなかたアカデミークラブ」に225人、新設地域クラブに180人が参加し、合計405人の生徒が地域クラブでの活動を開始しました。参加者からは「指導者が多くて練習の幅が増えた」との声が上がっており、専門的な指導体制の充実が評価されています。市内中学生(運動部1,489人・文化部472人)に対する受け皿整備が段階的に進んでいます。

出典

→ 原文: 宗像市「学校部活動の地域クラブ活動への移行について」

→ 参考: 宗像市「中学校の『部活動』が『地域クラブ活動』に移行します」

監修・執筆:部活動地域展開ナビ
部活動の地域移行・総合型地域スポーツクラブの設立支援を専門とするメディア。全国の自治体・スポーツ協会・学校関係者を対象に、制度設計から運営実務まで実践的な情報を発信。文部科学省・スポーツ庁の公式資料および自治体の一次情報をもとに記事を作成しています。

💡 部活動地域展開ナビの視点:ここがポイント

宗像市は令和4年(2022年)5月に教員代表・市スポーツ協会・県教委・市教委・有識者10名で構成する「中学校部活動改革推進協議会」を設置し、地域移行の方針を策定した。令和5年度からは株式会社グローバルアリーナへの委託による「むなかたアカデミークラブ(スポーツ10種目)」と新設地域クラブの運営を開始し、令和6年度には吹奏楽を含む文化部全16教室へと対象を拡大した。部活動運営管理アプリ「Sgrum」を採用し、参加申込・連絡・日程管理をデジタル化することで、保護者・指導者・行政の連絡コストを削減している点も、この取り組みの特徴的な構成要素となっている。

📋 他地域が導入する際の想定ハードルと解決策

この取り組みでは、地域クラブへの移行を選ばない生徒の活動機会を確保するため、対外試合不参加・週2日程度の「学校サークル活動」を学校内に並行して維持する方針を採った。文化部については受け皿不足が課題として浮上したが、東海大学付属福岡高校との連携による吹奏楽クラブを令和6年度に開設することで一定の対応を図った。美術・放送部については引き続き調整中とされており、スポーツ種目と比べて文化部の移行整備に時間を要することが、この取り組みの課題として残っている。

📊 ガバナンスと持続可能性の評価

令和5年度の実績として、「むなかたアカデミークラブ」に225人、新設地域クラブに180人が参加し、合計405人の生徒が地域クラブでの活動を開始した。参加者からは「指導者が多くて練習の幅が増えた」との声が上がっており、専門的な指導体制の充実が評価されている。休日の完全移行は令和8年度中、平日は令和9年度中を目標として段階的な移行が続く。

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