トップ 事例を探す 福岡県 【事例】福岡県宗像市の部活動地域展開 ─ 民間委託とアカデミークラブによる段階的移行モデル
🏫 中規模校(150〜300人) 📍 福岡県

【事例】福岡県宗像市の部活動地域展開 ─ 民間委託とアカデミークラブによる段階的移行モデル

公開:2026.04.28 更新:2026.05.02
この記事でわかること

・民間事業者委託で運動系9種目・計15クラスの専門指導体制を整備
・東海大学附属福岡高校との連携クラブで文化系活動の受け皿を確保
・アプリ「Sgrum」で出欠・連絡・保護者対応をデジタル化し運営効率を向上

自治体名 福岡県宗像市
人口規模 約9.7万人(2024年1月時点)
中学校数 6校+義務教育学校1校(計7校)
運営形態 民間委託(株式会社グローバルアリーナ)+新設地域クラブ+既存クラブ連携の複合型
対象競技 運動系9種目(むなかたアカデミークラブ)、野球、バレーボール、サッカー、陸上、吹奏楽 等
保護者負担額 調査時点で未公表

取り組みの概要

宗像市は、部員不足による活動困難や教員の長時間労働などの課題を背景に、令和4年度(2022年度)から地域クラブ活動への移行に向けた取り組みを開始しました。令和5年(2023年)9月には民間事業者(株式会社グローバルアリーナ)に委託した「むなかたアカデミークラブ」を設置し、225名の生徒が参加しています。令和9年(2027年)9月の完全移行を目指し、段階的に地域クラブ活動の拡充を進めています。

特徴的な取り組み

  • むなかたアカデミークラブ: 株式会社グローバルアリーナへの委託により、運動系9種目・計15クラスを専門指導員のもとで運営。「指導者が多くて練習の幅が増えた」「他校の人と出会えて良かった」などの好評価を得ています。
  • 高校との連携: 令和6年度から吹奏楽クラブを東海大学附属福岡高校と連携して開催し、高度な指導環境を実現しています。
  • 運営管理アプリの導入: 部活動運営管理アプリ「Sgrum」を採用し、出欠管理・連絡・保護者対応のデジタル化を推進しています。
  • 段階的な拡充: 令和4年度のモデルクラブ3団体設置から始まり、新設地域クラブ(野球・バレーボール・サッカー・陸上)、既存クラブ・団体との連携を順次拡大しています。

課題と解決策

課題 解決策
部員不足・種目の偏りによる活動継続困難 学校の枠を超えた地域クラブ(むなかたアカデミークラブ)の設置により、複数校の生徒が合同参加できる環境を整備
専門的指導者の不足 民間事業者への委託と、兼職兼業許可を得た教員の活用により、専門性の高い指導者を確保
教員の長時間勤務(勤務時間外・休日の部活動指導) 地域クラブへの段階的移行により、教員の部活動指導負担を軽減
文化部活動(吹奏楽等)の受け皿不足 高校との連携クラブを設置し、高度な指導環境のもとで文化系活動の継続を可能にした

成果・効果

令和5年度には地域クラブ活動に225名(アカデミークラブ)+180名(新設地域クラブ)が参加しました。参加生徒からは「指導者が多くて練習の幅が増えた」「他校の人と出会えて良かった」などの肯定的な評価が得られています。令和9年(2027年)9月の完全移行に向け、官民連携による段階的な体制整備が進んでいます。

出典

→ 原文: 中学校の「部活動」が「地域クラブ活動」に移行します。 / 福岡県宗像市公式サイト

監修・執筆:部活動地域展開ナビ
部活動の地域移行・総合型地域スポーツクラブの設立支援を専門とするメディア。全国の自治体・スポーツ協会・学校関係者を対象に、制度設計から運営実務まで実践的な情報を発信。文部科学省・スポーツ庁の公式資料および自治体の一次情報をもとに記事を作成しています。

💡 部活動地域展開ナビの視点:ここがポイント

宗像市は、部員不足による活動継続困難と教員の長時間勤務を課題として、令和4年度(2022年度)から地域クラブ活動への移行に取り組んでいる。令和5年(2023年)9月、株式会社グローバルアリーナへの委託により「むなかたアカデミークラブ」を設置し、運動系9種目・計15クラスを専門指導員のもとで運営する体制を整えた。複数校の生徒が合同参加できる環境を設けることで、部員不足の解消と専門指導の充実を同時に図っている。

📋 他地域が導入する際の想定ハードルと解決策

この取り組みでは、民間委託・新設クラブ・既存クラブとの連携という複合型の運営形態が採られている。令和4年度はモデルクラブ3団体の設置から始まり、野球・バレーボール・サッカー・陸上の新設地域クラブへと段階的に拡充を重ねた。令和6年度からは東海大学附属福岡高校と連携した吹奏楽クラブを設け、文化系活動の受け皿を高度な指導環境のもとで整備した。部活動運営管理アプリ「Sgrum」の導入により、出欠管理・連絡・保護者対応のデジタル化も並行して進んでいる。

📊 ガバナンスと持続可能性の評価

令和5年度にはむなかたアカデミークラブに225名、新設地域クラブに180名が参加した。参加生徒からは「指導者が多くて練習の幅が増えた」「他校の人と出会えて良かった」との評価が得られており、官民連携による段階的移行の成果が着実に積み重なっている。令和9年(2027年)9月の完全移行に向け、体制整備が引き続き進む見通しだ。

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