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全種目 👥 5~10万人 🏫 中規模校(150〜300人) 📍 千葉県

【事例】千葉県袖ケ浦市の部活動地域展開 ─ スポーツ協会直営・種目別コーディネーター配置

公開:2026.04.29 更新:2026.04.29
この記事でわかること

・千葉県袖ケ浦市の地域移行で直面した課題と解決策
・運営主体の選択背景と財源確保の工夫
・他の自治体が参考にすべき視点

自治体名 千葉県袖ケ浦市
人口規模 約6.6万人(令和5年度時点)
中学校数 5校
運営形態 スポーツ協会直営(袖ケ浦市スポーツ協会・ジュニア育成部)
対象競技 陸上、野球、剣道(3種目)
保護者負担額 参加費・保険料ともに無料

取り組みの概要

千葉県袖ケ浦市では、袖ケ浦市スポーツ協会のジュニア育成部が運営主体となり、休日の部活動地域移行を推進しています。令和4年度は6種目で試行実施し、令和5年度は陸上・野球・剣道の3種目に絞って本格実施しました。指導者謝金は1,000円/時間で、参加費・保険料ともに無料とすることで、経済的な参加障壁をゼロにしています。令和5年度の実証事業には市内5校の生徒1,671人が在籍しており、スポーツ協会の既存ネットワークを活かした指導者確保が行われています。

特徴的な取り組み

  • 種目別コーディネーター配置:陸上・野球・剣道それぞれにコーディネーターを置き、指導者確保・スケジュール管理・学校との連絡調整を種目単位で担う体制を整備。
  • 参加費・保険料の完全無料化:令和5年度の実証事業では参加費・保険料ともに無料とし、全家庭が参加しやすい環境を実現。
  • 段階的な種目絞り込み:令和4年度に6種目でノウハウを蓄積したうえで、令和5年度は3種目に集中して質の高い指導体制を構築。

課題と解決策

課題 解決策
種目ごとに指導者確保・調整が複雑になる 種目別にコーディネーターを配置し、担当領域を明確化することで管理負荷を分散
参加費無料での財源確保 袖ケ浦市スポーツ協会が市の補助を活用し、実証期間中は受益者負担ゼロを維持

成果・効果

令和5年度の実証事業では、市内中学生が陸上・野球・剣道の3種目で地域クラブ活動に参加。参加費・保険料ともに無料という条件が保護者の安心感につながり、スポーツ協会の既存組織を活かした運営体制が円滑に機能しています。指導者謝金1,000円/時間という水準は、地域の公認スポーツ指導者を安定的に確保するうえでの実証値として機能しています。

出典

→ 原文: スポーツ庁「運動部活動の地域移行に関する実証事業事例集」(令和5年度)

💡 部活動地域展開ナビの視点:ここがポイント

袖ケ浦市の特徴は「スポーツ協会の既存組織をそのまま活用する」シンプルさにあります。新法人を立ち上げるコストや時間をかけず、スポーツ協会のジュニア育成部が受け皿となることで、指導者ネットワークや施設利用のノウハウをそのまま引き継げます。

種目別にコーディネーターを置く体制は、多種目を一括管理するよりも現場の細かな課題に対応しやすいという利点があります。6種目→3種目への絞り込みという段階設計も、実証から本格実施への現実的なアプローチとして参考になります。参加費無料モデルは実証期間中の措置であり、継続段階での費用負担設計が今後の課題です。

📋 他地域が導入する際の想定ハードルと解決策

スポーツ協会の組織力に依存するモデルのため、協会の財政基盤や人材が薄い自治体では同じ方式が難しい場合があります。その場合は総合型地域スポーツクラブや学校支援協議会と組み合わせた形で部分的に取り入れることが現実的です。また、無料モデルから有料モデルへの移行時に保護者の反発が起きやすいため、早期から費用負担の見通しを共有しておくことが重要です。

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