トップ 事例を探す 東京都 【事例】東京都日野市の部活動地域展開 ─ 「ひのスポ!ひのカル!」産官学民連携・日野自動車・コニカミノルタ・東京ヴェルディが指導
全種目 👥 10~30万人 🏫 中規模校(150〜300人) 📍 東京都

【事例】東京都日野市の部活動地域展開 ─ 「ひのスポ!ひのカル!」産官学民連携・日野自動車・コニカミノルタ・東京ヴェルディが指導

公開:2026.05.19 更新:2026.05.19
この記事でわかること

・日野自動車・東京ヴェルディ・コニカミノルタ等が指導者として参画する産官学民連携モデル
・教育長が「部活動地域移行ではない」と明言し、学校部活動と並列の独自路線を採用
・3人制バスケ・走り方教室など学校部活動にない新種目を提供し需要が顕在化

自治体名 東京都日野市
人口規模 約18.6万人(2025年時点)
中学校数 市内中学校全校が対象(拠点校方式で順次展開)
運営形態 産官学民連携型(日野市教育委員会主導/企業・大学・プロチーム・地域団体が指導)
対象競技 3人制バスケットボール、卓球、ソフトテニス、走り方、フットサル、文化系活動(ひのカル!)
保護者負担額 プログラムにより異なる(多くは体験プログラム形式)

取り組みの概要

日野市は、東京都多摩エリアの中核市として、学校部活動が抱える課題(少子化による部員数不足、希望種目が在籍校にない、指導経験のある教員不足など)に対し、産官学民連携による独自モデル「ひのスポ!ひのカル!」を構築しました。2023年1月21日にキックオフイベントを開催し、3人制バスケットボール・卓球・走り方・フットサルの4種目から始動。日野市にゆかりのある企業・大学・プロスポーツチーム・地域団体が指導者として参画する産官学民連携モデルを採用しています。令和6年(2024年)10月には「日野市教育委員会学校部活動の地域連携・地域移行に関する推進計画」を策定し、令和7年度末までに地域連携・地域移行への取組を本格的に推進する方針を打ち出しました。日野市教育長は「ひのスポ!は部活動の地域移行ではない」と明確に位置付け、独自路線を強調しています。

特徴的な取り組み

  • 「部活動地域移行ではない」独自モデル宣言: 教育長が公的に「ひのスポ!は部活動の地域移行ではない」と明言。学校部活動の代替ではなく、新たな選択肢として並列に位置付ける独自路線。
  • 産官学民連携の指導者ネットワーク: 日野自動車の実業団卓球部「日野キングフィッシャーズ」が卓球を、コニカミノルタが走り方教室を、Jリーグ東京ヴェルディがフットサルを、バスケットボールジャパンアカデミーが3人制バスケを、日野市ソフトテニス連盟がソフトテニスを担当。プロ・実業団・大学・地域団体が同居する重層的な指導者構成。
  • 学校単位ではなく地域単位の活動設計: 学校部活動の延長ではなく、地域施設・拠点校を活用した「地域単位」のクラブ活動として設計。生徒が在籍校に縛られず複数のプログラムに参加可能。
  • 体験型プログラムによる初回応募超過: 卓球アカデミー初回開催では定員35人に対し50人以上の応募があり、34人が実際に参加。需要が顕在化している。
  • 令和7年度末を目標とする推進計画: 2024年10月に「日野市教育委員会学校部活動の地域連携・地域移行に関する推進計画」を策定し、令和7年度末までに地域連携・地域移行の体制構築を進める時間軸を明示。
  • 「ひのカル!」による文化系活動の並走: スポーツ系の「ひのスポ!」と並行して文化系活動「ひのカル!」を展開し、文化部活動も視野に入れた包括的設計。

課題と解決策

課題 解決策
少子化で単独校での部活動運営が困難 地域単位の拠点校方式で複数校から参加できる体験プログラムを設計
希望種目が在籍学校にない 3人制バスケ・走り方・フットサル等、学校部活動にない種目を新規提供
指導経験のある教員不足 日野自動車実業団・東京ヴェルディ・コニカミノルタ等の専門指導者を産官学民連携で確保
「地域移行」というラベルが現場の混乱を招く 「部活動地域移行ではない独自選択肢」として明確に位置付け、心理的抵抗を回避

成果・効果

2023年1月のキックオフ以降、卓球・走り方・フットサル・3人制バスケなどのプログラムが順次展開され、初回プログラムでは定員を超える応募が発生するなど需要の顕在化が確認されています。日野自動車の実業団卓球部「日野キングフィッシャーズ」、東京ヴェルディ、コニカミノルタ、バスケットボールジャパンアカデミーといったトップレベルの指導者が直接生徒に関わる体制は、競技力向上面でも大きな価値を生んでいます。令和6年10月の推進計画策定で、これまでの実証フェーズから制度フェーズへと段階移行する道筋が示され、令和7年度末を目指した本格運用が進行中です。

出典

→ 原文1: 日野型地域クラブ活動「ひのスポ!ひのカル!」(日野市公式サイト)

→ 原文2: 学校部活動の地域連携・地域移行に関する推進計画等(日野市公式サイト)

→ 原文3: ひのスポ!ひのカル!特設サイト(日野市教育委員会)

→ 原文4: 部活動地域移行ではない新たな選択肢を 東京日野市で「ひのスポ!」(教育新聞)

監修・執筆:部活動地域展開ナビ
部活動の地域移行・総合型地域スポーツクラブの設立支援を専門とするメディア。全国の自治体・スポーツ協会・学校関係者を対象に、制度設計から運営実務まで実践的な情報を発信。文部科学省・スポーツ庁の公式資料および自治体の一次情報をもとに記事を作成しています。

💡 部活動地域展開ナビの視点:ここがポイント

日野市は東京都多摩エリアの中核市として、少子化による部員数不足や希望種目が在籍校にないといった課題に対し、産官学民連携による「ひのスポ!ひのカル!」を構築した。2023年1月21日のキックオフイベントで3人制バスケットボール・卓球・走り方・フットサルの4種目から始動し、日野自動車・コニカミノルタ・東京ヴェルディなど日野市にゆかりのある企業・大学・プロチームが指導者として参画する重層的な体制を整えている。

📋 他地域が導入する際の想定ハードルと解決策

この取り組みで注目すべきは、教育長が「ひのスポ!は部活動の地域移行ではない」と公的に明言した独自モデル設計である。学校部活動を地域クラブに置き換えるのではなく、学校部活動はそのまま残し、地域クラブを追加の選択肢として並列に位置付けた点が特徴的だ。「移行ではない」と明確に切り分けたことで、教員・保護者・部活動顧問の心理的抵抗が下がり、産官学民連携の実装に集中できる構造を作り出している。3人制バスケットボールや走り方教室など、従来の学校部活動に存在しない新種目を提供している点も革新的である。

📊 ガバナンスと持続可能性の評価

令和6年10月に「日野市教育委員会学校部活動の地域連携・地域移行に関する推進計画」を策定し、令和7年度末までに本格運用を進める方針を打ち出した。卓球アカデミー初回開催では定員35人に対し50人以上の応募があり、需要の顕在化が確認されている。実証フェーズから制度フェーズへと段階移行する道筋が示されている。

CONSULTING / 専門家に相談

受け皿団体の組織整備・経営について
専門家に相談しませんか?

設立手続きの進め方・行政との調整・資金計画など、
総合型地域スポーツクラブ特化のコンサルティングをご提供しています。

🏢 クラブ立ち上げ
🤝 行政調整・仲介
📊 事業計画策定

HOW TO START

3ステップで
相談を始められます

  • 01フォームから状況を送信
  • 02オンラインで初回ヒアリング
  • 03最適な支援プランを提示
専門家に相談する →