スポーツクラブHASAMA
由布市
2022年になった途端、全国的に新型コロナウイルスの第6波が来てしまい、多くの方が「またか…」と思ってしまっているであろう今日この頃ですが、皆さんはいかがお過ごしでしょうか?
先日、行政の方とお話をしていた時に「そういえば、今度スポーツクラブHASAMAの教室でウチの事業使ってもらうよ」という情報をキャッチ。すぐさま先方へ「見に行って良いですか?」と確認をとったところ、快く了承して頂きました。
ということで、今回はスポーツクラブHASAMAさんの「健康体力サポート教室」をご紹介いたします!
スポーツクラブHASAMAさんは大分県由布市にある総合型クラブです。「由布市」と聞くと真っ先に浮かぶのは、おそらく湯布院だと思います。しかし由布市は元々「湯布院」「庄内」「挾間」という3つの地域に分かれており、合併して由布市となりました。
スポーツクラブHASAMAさんのある「挾間町」は由布市の中でも大分市に隣接することから、大分市のベットタウン的な役割を担っています。クラブマネジャーさんいわく、最近、挾間町に家を建てる人が多いんだとか。
こうした地域特性がある挾間町に拠点を置くスポーツクラブHASAMAさんの「健康体力サポート教室」ですが、普段はお茶の間サロンとして活動しています。卓球バレーをはじめとする様々なスポーツ活動を行っていますが、今回は大分県教育委員会が活用しているヘルスプロモータ―事業を活用して、健康体操を実施しました。
大分県教育委員会では、医科学知見活用事業を行っており、その中でヘルスプロモーターを養成する事業があります。ヘルスプロモータ―とは、運動プログラムの作成及び実践指導ができる指導者のことです。しっかりと医科学的知見を身に付けた指導者を養成することで、県内に安心して安全な活動が出来るスポーツ活動を提供しようという試みです。
早速、視察レポートをご報告いたします!
13:30~プログラムスタート!
場所は挾間体育センター。クラブの事務局が入っている体育施設です。
みなさん各自で会場に来るのですが、 少し遠方から来場される方は、クラブスタッフの方がお迎えにあがります。
今回は20名程度の方がご参加いただきました。
今日の内容について簡単に説明した後、早速運動に入っていきます。
13:40~アップテンポの曲でウォーミングアップ
突然体を動かすと少々危険なので、最初はアップテンポの曲で、体を動かします。といいながらも選曲は「さくらさくら」や「シャボン玉とんだ」。みなさんが知っている曲で体を温めます。
その後は、ゆっくと時間をかけてストレッチ。
時折指導者の方が、鍛えておいた方が良い筋肉や「衰えはここから来ますよ!」といった知識を教えてくれ、一応、スポーツに関わってきた(つもり)の私でも、つい「なるほどぉ~」と頷いてしまいます。
やっぱり漠然と教室に参加するより、目的があった方が効果も違いますもんね!
その後は、みんなで「めじろん元気アップ体操」。これは大分県で作成された体操です。なんとなく名前は知っていましたが、動画もしっかりとあるんですね。
▼めじろん元気アップ体操▼
みなさんこれはお手のもの。指導者の先生が必要に応じて解説をしながら、皆で一緒にやっていきます。
14:20~音楽に合わせて健康体操
ストレッチも終わり、体も温まってきたところで、音楽に合わせて健康体操。「川の流れのように(美空ひばり)」などをアップテンポに編曲しているもの等を活用しながら、皆で一緒に体を動かしていきます。
この辺になってくると、皆さんたくさん着込んで来ていた服を一枚、また一枚と脱いでいきます。
体を暑くして服を脱がす、、、まるで「北風と太陽」みたい(‘_’)
14:35~ボールを使った体操
さてそろそろ終盤になってきました。最後はみんなでボールを使った運動。
特に高齢者の方はお孫さんとボール投げをしない限りは、なかなかボールに触れる機会がありません。そのこともあって、ボールを使った体操では、より笑い声が溢れます。しばらく運動すると、徐々にボールを使ったクールダウンになっていきます。
14:45~プログラム終了!
最後にクールダウンをしたところで、今日の健康体力サポート教室は終了です。一旦みんなでお茶休憩。
すっかり忘れていましたが、この教室はお茶の間サロンだったもんね!
この後も続けて参加される方は、お茶休憩を取った後、いつも通り、卓球バレーなどの軽スポーツを楽しみます。
健康体力サポート教室のみ参加された方は、お土産にお菓子を頂いてから教室終了となりました。
■一口メモ■
今回の健康体力サポート教室は、約20名程度が参加されていましたが、そのうちの約3割が初参加とのことでした。なぜ新規会員を集めることが出来るのか?クラブマネジャーさんに秘訣を聞いた所、答えはなんと「色」でした。
スポーツクラブHASAMAさんでは、全戸配布と回覧板を使い分けて教室・イベント周知を行っています。全戸配布は行政から許可を得て、行政の配布物と一緒に配布して頂いているのですが、どうしても市報や他のお知らせと一緒に配布されるので、住民が見つけづらいとか。
そこで、クラブマネジャーさんは配布する紙の色に注目。「スポーツクラブHASAMAと分かる色で配布すれば、一目で分かるのでは?」という仮説を立て、様々な色の紙で配布を行ったそうです。その結果、黄色の紙が最も新規参加率が高かったことから、現在はクラブの配布物は黄色で統一しているようです。仮説を立て、いくつか方法を試し、最も優れた効果が出たものを採用。まさに企業が行うマーケティング戦略と全く同じ手続きを感覚的に行っている訳です。凄すぎる…!
▼ちなみにスポーツクラブHASAMAさんのチラシ(一部)はこんな感じ▼
総合型クラブは、教室やイベントは多岐に渡ったものが多いですが、全国的に広報やマーケティングという考え方が乏しいように思います。そのため、せっかく魅力的な教室やイベントを企画されていても、適切に地域住民に届かないことから、黒字化できるほど人が集まらず、途中で閉講してしまう事例が多く報告されています。
総合型クラブは非営利組織という側面が強い反面、しっかりとお金を生み出していく必要があります。そのため今後はこうした広報・マーケティングの意識をしっかりと取り込んでいくことが必要なのかもしれませんね!
とっっても勉強になりました!
スポーツクラブHASAMAさんありがとうございました!
▼今回お世話になった総合型クラブ▼
スポーツクラブHASAMA