田野ふれあいクラブ
臼杵市
なかなか新型コロナウイルスの影響がおさまらず、皆様方におかれましては、大変心苦しい日々をお過ごしのことと存じます。私もクラブ訪問等は一部自粛していることから、大変もどかしい日々を過ごしております、、、
そんなテンションが下がり気味の最中、一本の電話が。臼杵市田野地区にある総合型地域スポーツクラブ「田野ふれあいクラブ」さんからでした。
お話を伺うと、現状、田野地区は新型コロナウイルス新規感染者が落ち着いている(当時)ことから、今年度は集合型の総会を行うとのこと。そこで「よかったら来ない?」というお誘いを頂きました。もちろん二つ返事でOK。
今日はその総会の参加レポートです。
午後7:00
総会は午後7時なのですが、少し早く会場(田野地区公民館)に到着したので、事務局の方へご挨拶。
「ウチは小さいクラブですので、細々とやっとります。」と照れ笑いをされていましたが、田野ふれあいクラブさんは、教室数が10種目以上、会員数も170名を抱えるクラブです。いやいや、十分立派なクラブですから!笑
総会は全会員が出席する訳ではなく、教室の指導者やクラブ役員さんのみの出席でした。驚いたのは、その役員の年齢がバラバラなこと。70代の方もいらっしゃれば、20代とみられる方もいらっしゃいました。総合型クラブの理念の一つには「多世代」とありますから、まさに総合型クラブを体現しているクラブさんだなぁ、、と感じました。
総会も全ての議案が承認され、滞りなく進んでいきました。
会の終盤、クラブの会長さんが次のようなお話をされました。
「小学校は廃校になり、子どもたちの声は少なくなってしまいました。けれど、皆さんのおかげで今でもグラウンドには活気あり、キレイなまま残っています。引き続き地域に愛着を持って使っていただけると嬉しいです。」
全国的に少子化が進んでいますが、臼杵市田野地区もその一つ。2013年に近隣の田野小学校が廃校になってしまいました。
(参考:http://syou.oita-ed.jp/usuki/tano/)
閉校して10年近くたちますが、その間、田野ふれあいクラブさんをはじめとした地域のスポーツ団体がグラウンドを活用しているため、グラウンドは今でも活気に溢れているとのこと。その様子に会長さんは感謝の気持ちを述べつつお話されていました。
総合型クラブは「多種目」、「多世代」、「多志向」等、多数の理念が挙げられています。しかし総合型クラブの究極目標は、地域のコミュニティになること。総合型クラブ活動を通して、地域内の交流が盛んになったり、地域内の課題が解決されれば、それは十分総合型クラブの役割を果たしていると言えます。
実際、総会の中でも「〇〇倉庫のドアが壊れているので、防犯上の観点からも修理してほしい!」といった、地域の人にしか分からない困りごとが多く議論されていました。そういう意味で言うと、田野ふれあいクラブさんはまさに文部科学省やスポーツ庁の掲げる総合型クラブの理想形と言えるのかもしれません。
(これまでどうやったら総合型クラブを多くの人に知ってもらうか考えてたけれど、地域の方は、クラブ名と理念さえ知っていれば十分だよなぁ、、)
そんなことを考えながら、帰路につきました。クラブへ伺えば伺う程、新たな気づきを与えてくれて、本当に楽しくて仕方がありません、、
田野ふれあいクラブさん、ありがとうございました!
(田野ふれあいクラブさんのことは、大分合同新聞さんのコラムにも書かせて頂きました。)
▼今回お世話になった総合型地域スポーツクラブ▼
クラブ名:田野ふれあいクラブ(臼杵市田野地区)
事務局:臼杵市田野地区公民館